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OTANI TALK Advance+ 2017 大学院 修士課程 対談ページ|(先生)平野 寿則 × (学生)桝谷 咲衣 : 仏像に隠された秘密を追って、研究の面白さを実感

修士課程を修めて博物館に就職したいと希望する桝谷さんは、卒論に続き大学院でも胎内に納入品を持つ仏像の研究に勤しみます。特に仏舎利を納入している像に魅力を感じています。大学院に入って、研究のやり方がわかってきたという桝谷さん。自分の専門以外の授業でも得られることが多く、すべてが自分の研究につながっていると感じるようになりました。仏教研究の大谷という強みを生かして、独自の視点を模索しています。


このページに掲載している情報は、取材当時(2016年度)のものです。

01:マイナーな仏像をテーマに卒論を書いた

平野:卒業論文はどうでした?僕、読んでないんだけど、うまく書けた?

桝谷:いえ、あのときは精いっぱいやったんですけど、今読み返してみると「何言ってるの?」みたいな感じです(笑)。

対談の様子

平野:胎内仏全般について書いた?

桝谷:像内納入品を持つ生身仏像(※1)をテーマにして書きました。でも結論には至らなくて、齋藤先生も「まあ院に入ってからちゃんとしなきゃね」みたいな感じでした(笑)。生身仏像って言われているものには、経典とか仏舎利(※2)とか五臓(※3)が入っているものがあるんですけど、院では仏舎利に注目してやっていこうと思っています。

平野:供養のために納入品が入れられたっていうことはあるよね。それ以外はどう考えられてるの?例えば五臓の場合は、理由がある?

桝谷:物としての仏像じゃなくて、仏さんそのもの、生きている釈迦を表すっていう意味があります。五臓が入っている例は少ないんですけど、日本では清凉寺の像が有名で、他には黄檗宗の寺院にもあります。中国にもあって、中国で最初に入れられたのは8世紀って言われています。

平野:舎利を入れるっていうのはお釈迦様に対する信仰だろうけど、でも釈迦牟尼仏(=釈迦の尊称)だけに入ってるわけじゃないんでしょ?ほかには何かある?

桝谷:それを、実例を挙げて分類できるのか、何か意味が見つけられるのかっていうことを大学院での研究テーマにしようと思っています。

平野先生

平野:そうか。研究で仏像を取り上げる学生さんって多い?例えば同じ歴史専攻でも、戦国をやってる人はものすごくいるでしょ。仏像はどう?美術史とか美学専攻の人ならいるだろうけど、それでも少ないんじゃないかな。

桝谷:あまり聞かないですね。今、仏像人気もありますから、増えているのかなっていう気はしますけど。

(※1.生身仏像……実際に生きた釈迦の姿を像にあらわしたもの。)
(※2.仏舎利……釈迦や高僧の遺骨など。また、それらに見立てた水晶などの代替品も仏舎利とみなすことがある。)
(※3.五臓……胎内納入品として、実物に似せて錦などで作られた臓器の模型。)



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