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OTANI TALK

2016

歴史学科 p.09


このページに掲載している情報は、取材当時(2015年度)のものです。

09:歴史を見る目、社会を見る目を養う

丸尾:唐って言うと、授業でやった則天武后のイメージが強烈に残っています。前の妃の両手両足を切り落としたというあのインパクトが強くて。

松浦先生 松浦:則天武后は中国唯一の女性皇帝で、600年代後半から700年代くらいの人なんですよ。前皇后を追い落として自分が皇后になって、最終的に皇帝の位に上り詰めた人で、その過程でいろいろ対立した人を亡き者にしたんです。その一つのエピソードとして有名なのが、前皇后と前妃の両手両足を切り落として酒の甕に入れたというものです。そういう残虐な話は中国の歴史に結構あります。漢の初代皇帝が亡くなった後、皇后が、皇帝が可愛がっていた女性の両手両足を切り落とし、目と耳を潰して口もきけない状態にしたうえで便所に捨てて殺したということもあります。

丸尾:すごいですよね。面白いといえば面白いですけど……。先生にとって歴史の面白さってどういうところですか?

丸尾さん

松浦:何にでも歴史はあるんです。そういう面からすると、歴史は何にでもつながってくる。歴史の文献、史料を読み解く力というのは、実際の社会でも通用するものなんです。いま、情報は出回りすぎてて、その真偽とか何を取捨選択すれば良いかとか、わからないところがあるでしょ。そういう状況にいる中で何を見ていくかというのは、歴史の史料を読み解くことにつながると思うんですよ。当てにならない情報もいろいろあるでしょ?

ちょっと前ならSTAP細胞の話がありますよね。割ぽう着を着て研究をする姿勢に親しみが持てるとか言ってさんざん小保方さんを持ち上げたけど、結局違って叩かれて。あれも表面上の情報に惑わされたんですよ。しっかり物事や情報を見る力というのは、歴史でどの史料が当てになるかを探る力と共通するものがあるんじゃないかと思うわけです。だから歴史を学んでいく中で、社会を見る目も養われるんじゃないかと思います。歴史を見る目を養うということを学生に伝えるのは、面白いですよ。

丸尾:これからの勉強が楽しみです。

松浦:もう1年が終わるけど、学生生活は充実してた?

丸尾:楽しかったです。

松浦:そう言えるのは良いね。自分の殻に閉じこもって「大学ってつまらない」とか言ってる人がいるけど、それはやっぱり自分のせいでもあるんですよ。楽しくやろうと思ったらいくらでも変えられる要素はあると思うんですね。学生が楽しめるような学科にしたいと思います。私がそれに対してできることは何でもしたいと思っています。今後の目標は?

丸尾:最終的には教員免許を取得することだと思っているので、単位を落とさず、楽しく充実した学生生活を送っていけたらと思っています。

松浦:ぜひ頑張ってください。

松浦先生

PROFILE

  • 松浦 典弘(Matsuura, Norihiro)歴史学科 准教授

    松浦 典弘(Matsuura, Norihiro)歴史学科 准教授 1968年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。2010年に大谷大学文学部准教授、現在に至る。
    専門は南北朝〜隋唐時代の仏教史・制度史。この時代に大きな力を持った仏教教団が、社会にどのような影響を与えたのかを明らかにしたいと考えている。最近のテーマは、朝廷による寺院を通じての教団統制や、尼僧・尼寺に関する問題など。史料としては、編纂文献に加え、寺碑や墓誌など石刻史料の読解を進めている。また、法制や官僚機構など制度史の問題にも関心がある。

    (歴史学科)松浦 典弘 准教授の紹介ページはこちら ≫
  • 丸尾 大貴(Maruo, Hiroki)歴史学科 2015年4月入学

    丸尾 大貴(Maruo, Hiroki)歴史学科 2015年4月入学 太子高校(兵庫県)卒業。
    京都で歴史を学びたいと希望して、大谷大学に入学。祇園祭のボランティアをしたり、お寺に足を運んだり、趣味の写真を撮りに行ったりと、積極的に京都ならではの学生生活を味わっている。
    目標とする教員免許を取得するために始めた東洋史の勉強にも、興味がわいてきた。漢文を読んだり自分で調べる授業を通して、史料を読み解く力をつけ、多様な情報に惑わされない確かな知力を養うべく、谷大での学びの一歩を堅実に踏み出している。

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