2015
文学科 p.01

書道の先生である祖父や『源氏物語』好きの母の影響で国文学に馴染みを感じていた宮澤さんは、迷わず選んだ文学科で古典的世界の奥深さを知ります。歴史的な文学作品の主人公が現代に通ずる強さを備えていることに驚きを覚えたり、言葉の変遷に不思議さを感じたりしながら、日々の授業を楽しんでいます。学校図書館司書教諭の資格を取るための勉強は大変ですが、自由な解釈ができる古典文学の世界に魅せられて、地道な努力を続けます。
大秦:宮澤さんは寮生だそうですが、寮の生活ってどんな感じ?
宮澤:当番以外は7時起床で、15分くらい掃除をした後に勤行(朝夕のお勤め)をやって、朝食をとって学校に行くのがだいたいのパターンです。朝は起きても授業に行かない子もいますけど。
大秦:それはけしからんな。
宮澤:けしからんですよね(笑)。そういう子には寮生同士で「行きなよ」とかは言ってます。夜は11時に閉まりますけど、10時半に点呼があるので、みんなその前に帰ってきています。
大秦:わりと真面目なんやね。寮の特徴って何?
宮澤:いろいろな人が集まっていることです。私は長野県の伊那市出身ですし、北海道や福岡とか、みんな違うところから来ているので、方言がいろいろ聞けて面白いです。
大秦:それは私も聞きたいです。雑多で楽しそうだね。
宮澤:はい。1人暮らしだったら友達はこんなにできなかったと思います。入学してまだクラスに馴染めない頃に、授業の履修登録についてみんなで情報を交換しながら決められるのは、寮ならではです。何でもぶっちゃけて、家族みたいな感じです。みんなで映画とかも観に行きます。
大秦:いいね。寮以外でもそういう友達はできた?
宮澤:放送局に入っているので、サークルの友達もできました。高校の時に文化祭で放送をやって面白くて、先生にも向いていると言われてその気になって、谷大でも入ろうと思いました。寮の仏教的な行事に出なきゃいけなくて、サークルの大事な会議に行けなかったのは残念でしたね。文化祭にも寮で出店するんですけど、その片付けのためにサークルの方に行けなくて。寮の方を最優先しなければいけないので、そこら辺はちょっと事情を考えてほしいなと思いました。まあ自分のスケジュール管理次第で何とかできるかもしれないことだし、特に寮生活で不便なことはないです。すごく寒いですけど(笑)。

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