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OTANI TALK

2014

哲学科 p.09


このページに掲載している情報は、取材当時(2013年度)のものです。

09:人を傷つけないために、学ぶ

村山:僕のテーマは「信」と「知」ってことなんですけど、その領域はきっちり別のものとしてそれぞれに価値があるってことをきちんと言いたいですね。学生の中には、知識なんて大したことないって言う人もいるんですよ。何の積み重ねもなく、突然、ぱっと究極は信仰にあるって言っちゃうような人もいて。でもそれは、いい加減な発言だと思うんです。だから学生には、知ってから言おう、知らないんだったら、せめて黙っておけっていうことを伝えたいと思っています。

村山先生の研究室

高石:それが学ぶっていうことなんですね。

村山:そう。ひとつずつ論理を積み上げていく過程は厳しいかもしれないけど、その労に堪えないと、いい加減なことを言ったり、相手のことを傷つけたりしますからね。正しいと思ったらどんな相手でも絶対に守らなければいけないし、正しくないと思ったら、どんな相手でも正しくないって言わなければいけない。そのためには身につけないといけないこともあるんですよ。

ただね、全員がそれを身につけると世の中面倒くさくなるのでね(笑)。「それはここではここまでにして」っていうところも見つけなければいけない。そこは柔軟にね。哲学科の学生は常識にとらわれないので、人とは観点が違うのが出てくるんですよ。ウチの学生には、そこを、社会性を身につけたうえで武器にしてほしいと思ってます。そうじゃないと、単に変な人になるんですよ。偏屈な。さっき言ったような若き日のすったもんだを経た僕はそういうのよく知っているから、のめり込みそうな人にも何か言うことはできるんじゃないかな。でもあんまり言い過ぎると、重くもなるんですよね。

高石:ああ、わかります。言われると引いてしまうこともありますよね。

村山:だからさりげなくやらないとね。哲学科には干渉してほしくない学生もいるんですよ。人を信用してない学生もね。そういう人にはやっぱり距離感を取ってあげないと。でも、何とかその距離を短くしたいっていう人がたくさん来ます。それはすごくよくわかります。多分直観で来るんでしょうね。だから僕のゼミの学生は面白いのばっかりです。深みがあって。

高石:先生、学生といるのが好きなんですね。宗教の道じゃないですけど。

村山先生 村山:今でも雪深い永平寺とかがテレビで映ると、「うわ、行きたいなあ」と思いますよ。でも、この仕事はすごく好きで天職だと思ってます。もしもう一度生まれ変わっても同じことをするでしょう。あ、いい話で終わったな(笑)。

PROFILE

  • 村山 保史(Murayama, Yasushi)哲学科 教授/入学センター長

    村山 保史(Murayama, Yasushi)哲学科 教授/入学センター長 1993年関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻単位取得退学、1998年西山短期大学専任講師、1999年大谷大学文学部講師、2004年大谷大学文学部助教授(2007年4月職制変更により大谷大学文学部准教授)、2014年大谷大学文学部教授(現在に至る)。
    いわゆる「信と知」の問題の検討を現在の研究課題としている。具体的には、近代の西洋哲学、とりわけカントを中心とするドイツ観念論における宗教と理性的自我の関係の考察。そして、近代の日本思想、とりわけ清沢満之をはじめとする、大谷大学に縁の深い明治期以降の諸家(鈴木大拙、西谷啓治、その他の浄土系思想家たち)の思想における信と知の関係を考察している。

    (哲学科)村山 保史 教授の紹介ページはこちら ≫
  • 高石 葉月(Takaishi, Hazuki)哲学科 2013年4月入学

    高石 葉月(Takaishi, Hazuki)哲学科 2013年4月入学 吹田東高校(大阪府)卒業。
    元々考えることが好きだったため、哲学に興味を持った。大谷大学のオープンキャンパスで行われた哲学科の模擬授業に参加した後、大谷大学新聞社の取材を受けてキャンパスを案内してもらったことをきっかけに、大谷大学を受験しようと決意した。
    受験前は、哲学科では何をするのか分からなかったが、1年間学んでみて、発言することの面白さに気づいた。学業とフォーク研究会の活動やアルバイトとのバランスを上手くとりながら、「運命」や「生きる意味」について考えていきたいと思っている。

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