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OTANI TALK

2014

哲学科 p.07


このページに掲載している情報は、取材当時(2013年度)のものです。

07:大学生は、傷ついている

高石:すごく考えてたんですね。私、高校の時は何も考えていませんでした。

村山:考えなきゃいけないなんてことはないし、ましてや、若いうちに考えないといけないなんてことはないのです。僕は宗教が好きで、その道に行きたいと思ってたんですけど、ちゃんと論理を身につけないとまた間違いなく入信騒ぎを起こすと思ったので(笑)、自分を抑制しようと思ったんですよ。そのときに「哲学って可能なのかな」って思い始めて。大学受験を考えだして、哲学と仏教を一緒に学べる大学の資料を取り寄せたんです。どの大学も結構キラキラした万能薬の効能書きみたいなことを書いている中で、一つだけ書きぶりが違うところがあったんです。「学問をする環境には恵まれている」って。普通高校生はそんな文句に惹かれないでしょ。しかも「環境“には”恵まれている」って馬鹿正直だな、誠実なのは良いなと思って、大谷大学に入学することになりました。

高石:先生は大谷出身なんですね。

村山:そうなんです。僕は西洋哲学と日本哲学の両方をやってるんですけど、今は特に日本哲学者の中でも大谷大学に関わった人をたくさん研究してるんです。なんでかと言えば、そういう人たちは西洋哲学と仏教が混じり合う領域にいる人たちで、もちろん学問的に興味があることもあるんですけど、先輩だからです。僕が先輩を勉強して、僕がやってることを学生が学ぶでしょ。それが学生を勇気づけることにならないかと思ってるんですよ。はっきり言っちゃいますとね、大学生って多かれ少なかれ傷ついてるんですよ。大谷だけじゃなくて、僕はいろんな大学にいましたけど、傷ついてる人が多いんですよ。別のところに行けんかった、みたいに、どこまでいってもコンプレックスがあるんです。

村山先生の研究室

だから勇気づけられるものがないといけないと思います。それで、自分の先輩にもこんなに頑張った人がいるんだっていうのがわかれば、勇気づけられるでしょ。「僕も同じようにできるかもしれない」ってね。そういうのを伝えたい。それもいい加減に伝えてはいけなくて、ちゃんと知ってから伝えないといけない。そういう意味で、僕はプロとして、きちんとした伝え方を身につけなければいけないと思ってます。

高石さん 高石:なんか、響いてきました。

村山:いい話やろ(笑)? でもね、だから逆に厳しいかもしれない。後輩だから頑張ってほしいと思うんですよ。一時のお客さんだったらそんなに真剣に対応しないでしょ。僕は先輩として対応してるから、まじめに本気で怒るんですよ。だから怖いと思います。そこはもう少し考えないといけないところだとも思うんですけどね。

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