オープンキャンパス
2019年7月14日オープンキャンパス・大谷大学新聞社レポート
大谷大学新聞社からオープンキャンパスの取材記事が届きました!ぜひご覧ください。
梅雨でもオープンキャンパス!
時折雨のちらつく曇り空の中、今年度2回目のオープンキャンパス(以下、OC)が行われた。非常に多くの高校生が大谷大学に足を運び、それぞれ目的を持って学内を回っていた。
大谷大学新聞社は、そんな目的意識の高い高校生たちを取材した。未来へ向かって進んでいく生徒たちの声をぜひ聞いていただきたい。
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「表現」の重要性
教育学科幼児教育コースの在校生による学び紹介として、短期大学部幼児教育保育科(以下、幼教)の学生たちによるオペレッタ(音楽劇)が講堂にて披露された。60名近くの観客が講堂に詰めかけた。
幼教のオペレッタは一般的なオペレッタ(オペラの軽いもの)とは違い、子どもたちが親しめる作品の作り方を学ぶという目的で、長い間続けられている。その目的通り、子どもたちが親しめるような工夫が小道具や舞台美術、演出に多く見られた。
実際の現場でも多用されるという「もういいかい?」「もういいよ」の合図で物語の幕は開いた。
1つ目のお話は『こびとのくつやさん』。歌を中心に、お芝居を挟みつつ物語が進行していった。手作りの靴やチョッキがとてもかわいらしく、子どもたちが喜びそうなものだった。
2つ目のお話は『つるの恩返し』。鶴の群れの衣裳に雨合羽が使われているなど、いかに良いものを作るかという工夫が感じられた。特に手作りの機織り機に学生たちの技が光っていた。
最後に先生が「音楽を奏で、演じ、制作するということ、そのすべてが表現です。表現するということを幼教ではとても大切にしています」と話されていた。
終了後、オペレッタを鑑賞していた女子高生に話を聞いた。インタビューに快く応じてくれたのは光泉高校の3年生、荒金愛菜さんだ。
彼女は中学時代、勉強に対して苦手意識を抱いていたという。ところが高校に入学し、前向きに勉強ができるようになったそうだ。その理由を彼女は「1年生の時の古典の先生がとても良い先生だったんです」と語った。その経験から、“教える”ということについて興味が湧いてきたという。将来は“教える”職に就きたいと考えていると話してくれた。
彼女はオペレッタを鑑賞したのち、初等教育コースの模擬授業に向かっていった。
保育所、幼稚園、小学校……“教える”場所を探している彼女は、このOCで自分の将来を選択するにあたって大切な“カギ”を確実に学び取ろうと意欲的だった。そんな彼女を見て、気の引き締まる思いがした。彼女の今後を応援している。取材担当:山﨑 星奈(文学部哲学科 第3学年/兵庫県・宝塚北高校卒) -
社会と将来
慶聞館のK204教室にて、社会学部の現代社会学科とコミュニティデザイン学科の模擬授業が行われた。
先に行われたのは、徳田剛准教授による現代社会学科の模擬授業だ。授業のテーマは「日本に暮らす外国人と現代社会」。この授業では、日本に暮らす外国の方々について、統計データやフィールドワークの成果から説明がなされた。他にも、現代社会学科で学ぶテーマについて、具体例を挙げつつ説明され、最後に徳田准教授自身が行なっている研究についての話をされた。現地に赴いて話を聞いたり、アンケートや先行資料を用いて研究を行なっているそうだ。
次に、鎌谷勇宏講師による、「地域に貢献する起業のすすめ〜社会福祉編〜」をテーマにコミュニティデザイン学科の模擬授業が行われた。ここでは、卒業後の進路について説明された。特に重点を置いて話されたのは起業についてだ。起業の方法として、NPO法人、株式会社、合同会社の3つを挙げ、合同会社にあたる事業所の具体例を用いて、会社設立や経営状況について紹介された。最後にコミュニティデザイン学科での学びについて、総合的な説明があり、社会学部の模擬授業は終了した。
模擬授業の後、参加者のS.J.君にインタビューをした。
現在高校3年生の彼は、大谷大学のOCに来るのは2回目で、1回目のときも社会学部の模擬授業に参加してくれたそうだ。そこで、1回目と2回目で何か変わったか伺ったところ、1回目の時点ではコミュニティデザイン学科に興味があり、現代社会学科にはあまり興味がなかったが、今回の模擬授業を受けて現代社会学科の方にも興味が湧いたと話してくれた。
彼は人と話すのがとても好きで、近所の方や年配の方とよく話すそうだ。そのため、人と人との関係や繋がりから学ぶ社会学部での講義にとても興味があるようだ。
人との関わりを大事にするJ君には、是非とも希望する大学に進学し、たくさんの仲間とともに楽しい大学生活を送ってほしい。取材担当:上原 甲以斗(社会学部現代社会学科 第2学年/滋賀県・八幡高校卒) -
模擬授業で祇園祭へ!!
東舘紹見教授による文学部歴史学科の模擬授業が「“京都”の祭り、祇園祭を知ろう!」というテーマで行われ、約40名の方が参加した。
はじめに、祇園祭の歴史について、約1150年前の869年(貞観11年)に流行し始めた疫病を、祇園の神を祀り神輿を送ることで災厄の除去を祈ったことなど詳しい話を聞くことができた。60分という短い時間でしっかりと学ぶことのできる内容だった。
授業終了後のフィールドワークでは実際に祇園祭に向かい、授業で学んだ祇園祭を自分の目で確かめた。そして、加山又造画伯の追悼記念展覧会を見学した後、南観音山の見学をし、とても貴重な経験をすることができた。
フィールドワークに参加した高校生は、「自分の知らない歴史を知ることができてとても楽しかった」「とても貴重な経験をすることができた。今日参加してよかった」などと満足そうに話してくれた。高校生だけでなく私自身にとっても良い経験をすることができたと感じている。取材担当:木村 匠(文学部哲学科 第2学年/京都府・城陽高校卒)
編集後記
天候が不安定な中、無事にOCを終えることができた。 今回も大谷大学新聞社は多くの高校生を取材した。説明会や模擬授業での真剣な眼差し、時折聞こえる高校生同士やご家族との会話……自分の将来に大きく関わる大学選びに対して誠実な姿がとても印象的だった。
次回のOCは8月3日(土)・4日(日)に開催される。実際に肌で感じてみて初めて分かる魅力が大谷大学にはある。少しでも本学に興味があれば、ぜひ足を運んでいただきたい。
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