オープンキャンパス
2018年7月15日オープンキャンパス・大谷大学新聞社レポート
大谷大学新聞社からオープンキャンパスの取材記事が届きました!ぜひご覧ください。
夏本番、祇園祭とオープンキャンパス
梅雨も明け、蝉の鳴く季節となった。京都の猛暑に負けず、今年度2回目のオープンキャンパス(以下、OC)が行われた。「コンチキチン」と祇園囃子の音色が広がる祇園祭の宵山もOC当日には開催され、京都は最大限の盛り上がりを見せていることだろう。また、今年度も浴衣姿のスタッフが印象的であった。高校生にとっては勝負の夏休みが始まろうとしている今日、高校生たちの想いを是非ご覧ください。
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工夫を凝らした演出を
教育学部教育学科幼児教育コースのオペレッタ(音楽劇)、「白雪姫」と「ジャックと豆の木」が11時10分から講堂にて上演された。
講堂には、50人以上の観客が集まり、劇は盛り上がりを見せた。劇中では、カラーゴミ袋で作った衣裳を着たり、効果音の使い方を工夫したりと、観客を楽しませるさまざまな仕掛けが伺えた。また、「白雪姫」の演劇では、あえて既成の劇中歌を使わずに楽しさを伝える工夫をしていると司会者は言っていた。子どもに楽しんでもらえる演出を考えて演劇をすることを幼児教育コースでは大切にしているようだ。
保育士をめざしている大阪府立山田高校3年生の松本真鈴さんにインタビューを行った。子ども好きである松本さんは、教育学部教育学科幼児教育コースに興味があり、大谷大学のOCに参加したそうだ。また、大谷大学は「幼児教育について学べる大学をネットで探しているときに見つけた」と教えてくれた。オペレッタを見ての感想は、「とても楽しく観ることが出来た」と話してくれた。また、オペレッタに参加するならどの役がいいかと聞くと「どんな役でもこなせるようになりたい」と言っていた。そして「将来はどの子にも平等に接し、それぞれの子に合った対応ができる保育士になりたい」と語ってくれた。取材担当:池田 千紘(社会学部コミュニティデザイン学科 第1学年/大阪府・大阪学院大学高校卒)
杉山 輝奈(社会学部現代社会学科 第1学年/大阪府・クラーク高校卒)
江頭 航太(文学部人文情報学科 第3学年/大阪府・清明学院高校卒) -
多彩な学びの物語
12時10分から、慶聞館3階のK314教室にて、社会学部コミュニティデザイン学科の在学生による学びの紹介が行われた。今回のオープンキャンパス(OC)のテーマが“京都”ということで、主に祇園祭についての内容だった。最初に、ボランティアに参加したことがある学生の活動の様子についての映像をみた。それは、祇園祭で出るゴミの量を減らすために立ちあがった学生ボランティアとともに、ごみゼロ大作戦を実施しているという内容だった。ごみゼロ大作戦とは、屋台で買ったものなどの可燃ごみが増えていることを懸念し、2014年に屋台などと協力して世界初のリユース食器に切り替えることと、ポイ捨てを減らす為にエコステーションというボランティアスタッフが常に配置されているごみの分別場所を設置するというものだ。その映像を見た後、実際にその活動に参加中の学生と中継をとった。高校生たちは30分と言う短い時間であったが、真剣に中継を聞く様子がみられた。
終了後、参加者の東京学館新潟高校に通う岡崎真実子(3年生)さんに取材した。大谷大学が第一志望であるという岡崎さんはボランティア活動に強い興味があり、今回の学びの紹介は彼女にとってとても有意義なものだったとのことだ。岡崎さんは、母親の影響で中学生のときからボランティア活動への参加を始めたそうで、「活動しているうちに楽しさに気付いた」と話した。今回の学びの紹介のテーマでもある祇園祭での在学生のボランティア活動の様子をみて、「祭などの行事と連携してゴミ拾いなどを行うのはとても意味のあることだと思う」と話し、興味を持った様子だった。また、「ボランティアの他に、フィールドワークもやってみたい」とも話し、様々な活動に対する積極性の強さが伺えた。大学ではどのような学びがしたいかという質問に対して、彼女は「大学では、多くの先生方や先輩と交流して自身の学びをより深めていきたい」と話した。強い積極性とボランティア精神をもつ彼女には、希望の大学に合格し、大いに活躍されることを願う。取材担当:上原 甲以斗(社会学部現代社会学科 第1学年/滋賀県・八幡高校卒)
北川 宗市朗(教育学部教育学科初等教育コース 第1学年/滋賀県・八幡高校卒)
江頭 航太(文学部人文情報学科 第3学年/大阪府・清明学院高校卒) -
祇園祭の歴史と文化
14時より慶聞館K101教室にて東館教授による文学部歴史学科の模擬授業が取り行われた。恒例行事である大谷大学同窓会支部総会(夏季八十講)との共催だったこともあり、高校生、支部総会参加者合わせて100人以上も参加され、教室は来場者で埋め尽くされていた。
授業は「京都の祭り〜祇園祭に学ぶ〜」というテーマで行われた。はじめに、京都の三大祭である祇園祭には、主に前祭と後祭があり、前祭宵山に合わせて歩行者天国が開かれているほか、四条通の八坂神社〜堀川間に露店が出店するなどの諸行事について学んだ。
また、祇園祭の歴史について約1150年前の869年(貞観11年)に流行りはじめた疫病を当時の民衆たちの手によって鎮めたことにより、政治的な行動・自己主張をはじめたこと等が詳しく聞けて、とても興味が湧く内容だった。
授業終了後のフィールドワークでは、実際に祇園祭に向かい、南観音山の見学、加山又造画伯の追悼記念展覧会の見学をした後に南観音山の解説として、楊柳観音の修理の概要や華厳経について話されていた。
フィールドワーク後、2人の高校生に話を聞くことが出来た。高校2年生のMさんとHさんだ。両者ともにフィールドワーク中にメモを熱心に取るなど学びの意欲が強かった。普段は足を踏み入れることができないところに行けた事や、祇園祭について知ることができて良かったなど、フィールドワークについて好印象を受けていた。2人はフィールドワーク後、祇園祭に遊びに行くと言っており、夏の京都を楽しんだのではないだろうか。取材担当:杉山 輝奈(社会学部現代社会学科 第1学年/大阪府・クラーク高校卒)
池田 千紘(社会学部コミュニティデザイン学科 第1学年/大阪府・大阪学院大学高校卒)
江頭 航太(文学部人文情報学科 第3学年/大阪府・清明学院高校卒)
編集後記
祇園祭で盛り上がる京都。その中、無事にOCを終えることができた。
今回も沢山の高校生から話を聞くことができ、中には大谷大学を第一志望として決めている人もいて嬉しく思う。
今年度から大谷大学は3学部体制に変わり、来場者は前年度と比べ大幅に増えている。大谷大学に興味を持っている人は多くなっているのだろう。
平成最後の夏に頑張る高校生を新聞社員一同、応援していきたい。
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