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そして、教壇へ。~彼らと教職支援センターの日々~

先生になるにはどうすればいいですか?2018

(6) 柴田 紗也香

自らの殻を破り、身につけた積極性。尽きない好奇心でこれからも学び続ける。(柴田 紗也香)[2018年3月 文学科卒/2018年度 大阪府教育委員会採用(中学校)]

大谷大学で教師を目指す多くの学生にとって、教職支援センターは「当たり前」の居場所である。しかし柴田の場合は、それを「当たり前」にすることが1つの試練となった。「教育・心理学科の子にとっては『当たり前』だけど、私は他学科なんで最初入りづらくて…」。周りには、親しげに言葉を交わす学生と職員さんの姿。疎外感でいっぱいだったが、文学科から教職を目指す柴田には、履修や勉強の仕方など分からないことが多い。思い切って積極的に通い出すと、職員さんから次第に顔と名前を覚えてもらえるようになった。また、授業を通して仲良くなった教育・心理学科の友人に、センターのさまざまな使い方を教わった。だんだん疎外感がなくなり、場の空気に馴染んでいく。4年生になってからは、採用試験対策で小論文の添削や面接の練習に通った。アドバイザーの先生と仲良くなり、顔を見るたびに声をかけてもらえるのが、いつの間にか心の支えとなっていた。
粘り強く対策を繰り返したおかげで、採用試験は見事合格。「アウェー」を「ホーム」に変えて掴んだ成功の陰には、今も折に触れて思い出す失敗体験があったという。

消極的な自分を変えたい!苦い過去をバネに自らを奮い立たせる。

「私も上手じゃなかったので、練習してもうまくできなくて怒られたり、『もうここ吹かんくていいよ』と言われたり」。苦笑しながら話すのは、高校の吹奏楽部での出来事だ。同じパートを担当していた先輩とウマが合わず、厳しいことを言われては萎縮していた。「これまでにそんなきつい言葉をかけられたことがなかったから、どうしていいか分からなくて、怖くなっちゃって」、自分から話すことも避けるようになったまま卒業を迎えた。だが、今はそれをひどく後悔している。「もっと上手に先輩に話しかけたり、怒られるのを覚悟でいろいろ聞いたりしていたら関係が変わってたのかなと」。
元来、責任感の強いタイプなのだろう。中学3年生では友人に背中を押され学年代表を経験した。大学進学を決めた時は、実家で同居する2人の妹たちに「中途半端に諦める姿は見せられない、絶対に教師になる」と意志を固めた。そして4年間、片道2時間の道のりを通学し続けた。
「あんまり自分に自信がなくって、自分から前に出る方じゃないけど…」と本人は言う。しかし高校での苦い経験をきっかけに、変わろうと決意した。「何かにチャレンジしようとする時は先輩との出来事を思い出して、同じことにならないよう自分から動くことにしています」。「自分から動く」姿勢を身に付けた柴田は、好奇心の赴くまま学びにいそしむ日々を送り始めた。

国文学を学ぶ赤瀬ゼミの仲間と一緒に。

これまでもこれからも、学びを楽しむ姿勢は変わらない。

高校受験の勉強で読み込むうち、柴田は古典の魅力に取り憑かれた。受験勉強は「楽しかった」と話す。文学としての古典の面白さを教えたくて、「古典の授業の最初の時期に、嫌いにならんような教え方ができたら」と中学校の国語科教諭を目指した。大学では古典以外にも幅広い知識を得るために、さまざまな授業を履修した。「自分の全く知らなかったことを知って考え方の幅も広がって、面白いなぁって感じます」。特別支援教育についても学び、中学校と支援学校で進路に悩んだ時期もあった。その結論の出し方がまた、「中学校で国語科を担当しながら、支援学級の担当になったりもして、いろいろ学べるかなって」と実に柴田らしい。
貪欲に学びを求める柴田は、「学び続ける先生になりたい」と言う。「まず知識を蓄えないと、というのが1つ。もう1つは、出会う子どもたちは1人ひとり違うから、常にその子にベストな考え方や接し方を考えて学んでいかなくてはいけない。授業中に子どもが寝ていても、『なんでこの子は今寝てるんやろ?』って考える。昨晩夜遅くまでスマホを触ってたかもしれないし、家庭の事情かもしれない。先輩たちと夜遊びしていたかもしれない。事情を知って考えてから声かけしないと、子どもたちまで届かないから」
春から始まる終わりのない学びが、今から楽しみで仕方ないようだ。

教育実習で作った指導案と生徒からの手紙

生徒と少しでも目を合わせられるよう、教材の音読は文章を暗記して臨んだ。実習の終わりには、生徒から「先生、本読み上手だった!」との声が。

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