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そして、教壇へ。~彼らと教職支援センターの日々~

先生になるにはどうすればいいですか?2017

(10) 水藤 綾音さん

心に寄り添い、チャレンジを通して自信を。子どもの可能性を伸ばしていきたい。(水藤 綾音)[2017年3月 文学部教育・心理学科卒/2017年度 大阪府豊能地区教職員人事協議会採用(小学校)]

「トマトって苗と種、どちらから育てるとたくさん収穫できると思いますか?」水藤からふいに、こんな質問が飛び出した。ほとんどの人が「苗から」と答えるのではないだろうか。ところが、正解は「種から」。収穫量にして3〜4倍の差が出るのだと言う。
理科のゼミを担当してくださった小川先生は、水藤ら学生たちにこんなことを伝えた。「小さい時から大切に育てる、そういう思いって植物にも伝わるんだよ」と。教師を目指す谷大の学生が、校舎横の畑で植物を育てる意義がそこにある。水藤も栽培を通して気付かされた。「子どもを育てるのと、植物を育てるのは似ている」ということに。

しんどい気もちを理解するため 心理学の勉強に情熱を注ぐ。

畑の実習を通して「目をかけて育てること」の大切さを痛感した水藤は、この思いを教師となる自身の「核」としている。そこには、彼女の高校時代の経験も関係している。体調が悪くなり学校に行きづらかった時期、教師とのコミュニケーションも上手くいかず、「先生、私の思いを受け入れて」と何度ももがき続けた。「勉強したいのにできない事情を分かってもらえない」、そんな葛藤にも苦しめられた。
だからこそ、水藤は「しんどい気もちを抱える子どもたちに寄り添ってあげたい」と、教職課程の学びと同時に心理学の勉強にも情熱を注いだ。授業で学んだ児童心理や発達心理などの知識をもとに、「高校時代の私の苦しい思いには、きっとこういう心理があったんだろうな」と冷静に自分を振り返ることもできるようになった。「子どもの良いところもそうでないところも認めて、可能性を伸ばしていけることが大切なんだって、すごく思います」。採用後も心理学の勉強を続け、もっと子どもたちの力になりたいと、熱い志を持ち続けている。

悩み、自問し、乗り越えた壁。楽しく受験しようと心に決めた。

水藤が採用試験に向けて動き出したのは、3年次になる春休み。友だちと教材を決めて、決めた範囲を覚え、週に1度テストをおこなう。この勉強方法を皮切りに、3年次の冬から4年次の夏までは問題を解くことに集中した。筆記の勉強は主に図書館で。「教職支援センターで勉強する学生も多いのですが、私は周りに人がいると喋ってしまうから…。でも疲れたときは、センターへ行ってみんなが頑張っている姿を見て、自分を奮い立たせていましたね」。
しかし、1人ではどうにも練習できないのが面接。アドバイザーの先生方から指導を受け、対策を積み重ねてきた。当初、「イメージが硬い。素直な笑顔を出して」と言われ続けた水藤は、面接練習はもうやめようと思うほどに悩み、自問した。「どうしたら硬さが抜けるんだろう…」と考え抜き、やがて1つの答えを見つける。「自分の思っていることを自分の言葉で言えるようになろうって。従来の型にとらわれず、お手本は参考にする程度。あとは私なりにやってみようと改めました」。そうすると先生からも「良い感じ、硬さが抜けてきた!」とお墨付きが。水藤が自分の力で壁を乗り越えた瞬間だった。
採用試験本番も「楽しく受験しよう」と決めていた。「自分はしっかりと準備をした、落ちても悔いはない」と持っているものすべてを試験の場で出し切った。「大学受験よりも、採用試験のほうが楽しかった(笑)」と言うほどに、これまでの自身の努力と実力を俯瞰し、大きな成果へと結び付けた。
「努力は自信につながる」。自ら得た実感をもとに、水藤は大阪府豊能地区で教師生活をスタートさせる。「子どもたちに色んなチャレンジをさせて自信を付けてあげられる、そんな教師になりたいです」。経験してきた苦しみ、努力、そして喜びが、教壇へとつながった。さまざまな体験を持つ水藤だからこそ、強い気もちで子どもに向き合える。彼女にはその自信がみなぎっている。

オープンキャンパスのスタッフも経験

子どもたちからの色紙

教育実習の最終日に子どもたちからもらった色紙。こどもたちの応援を心の支えに頑張った。

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