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そして、教壇へ。~彼らと教職支援センターの日々~

先生になるにはどうすればいいですか?2016

(12) 沖田 駿さん

引き継いでいきたい「教師の心」。教育に、限界点は無い。(沖田 駿)[2016年3月 教育・心理学科卒/2016年度 大阪府教育委員会採用(小学校)]

「おまえ先生みたいやな」
すべてはその一言から始まった。中学生の頃、友達に勉強を教えているときに冗談交じりに言われた言葉だ。うれしかった。以来ずっと胸に残っており、ついに沖田は本物の先生になった。
「手のかかるお調子者だった僕。小学生時代は度が過ぎて、クラス替えの紙をビリビリに破いて投げ付けたこともありました。仲の良い友だちと離れたのが気に入らなかったのかな。先生の立場で考えると、そんなことされたらきついですよね」
しかし先日数年ぶりに再会した当時の担任の先生は、その事件をよく覚えていながらも、とてもやさしかった。「合格祝いや」と、使っていた採点用の赤ペンや教材の笛を譲ってくださったのだ。
「『教師の心』のようなものを、僕に預けてくれたのかな、と感じました。僕も将来教師を目指す教え子がいれば、同じようにこの『心』を渡していきたいです。途切れることなくどんどん次の世代に引き継いでいけたら理想ですよね」

子どもを喜ばせるためには?色んなことを考えるのが大好き。

谷大に入って4年間、「子どもたちにたくさんの思い出を作ってあげたい」と、全力で子どもと触れ合った。小学校のボランティアへは1年次から通い、支援学級に入らせていただいた。最初はなかなか心を開いてもらえなかったが、子どもによってそれぞれのリズムがあることを理解してからは、徐々に距離が縮まった。今ではまるで家族のように思えるほど、特別な存在になっている。
2年次からは毎年、花背山の家の長期宿泊訓練にも参加。クイズ大会を企画したり、流行りの芸人のネタを練習して仲間と一緒に披露したり。
「みんなすごく楽しんでくれましたよ! まあ1番楽しかったのは僕なんですけど(笑)」
その証拠に、ラストは感極まって号泣。子どもたちと過ごした3日間、深まった絆を思うと「ついつい堪えきれなくて…」とはにかむ。もっとも沖田は、3年連続「ついつい」号泣しているのだが。
また、学外ではテーマパークでのバイトにも力を注いだ。キラキラした世界で人々に夢を与えるために、裏側ではかなりのハードワークが待ち受けるこのバイト。それは教師にも共通していると言える。授業や教材の準備、職員室での事務作業など、どれも子どもたちには見えない裏側の仕事だ。だが、実はそれも沖田の望むところ。
「子どもを喜ばせるためにはどうすればいいのか、色んなことを考えるのが大好きなんです」

現場で学んだ経験に工夫を加えて。教育は、日々勉強、日々努力。

これまで現場の先生方から様々なやり方を学び取り、自分の「引き出し」を増やそうと心がけてきた。それが生かせたのは、採用試験の模擬授業のとき。2年生の算数、テーマは三角形と四角形。沖田はまず、黒板にカブト虫の絵を描いた。「カブト虫が逃げないように、棒を使って囲んでみよう」。1本、2本の棒では囲めない。ところが3本では三角形、4本では四角形が、いつの間にか完成しているという仕掛けだ。教育実習校で見せていただいた授業を参考にしつつ、棒を使うアイデアは、教職支援センターの馬場先生に相談して助言をいただいた。チョークでカブト虫を丸く囲むという回答は避けたかった。丸は6年生で習う図形だからだ。経験から得た「引き出し」に工夫を加える大切さを、馬場先生に教わった。
子どもたちに興味を持たせ、必要な学びにつなげること。もちろん簡単ではない。どんなベテランの先生でも日々勉強を重ねているし、「若い僕たちはそれ以上に努力しないと」と気合いが入る。教育に、「ここまで」という限界点は無いのだ。

博物館のキッズキャンパスにて。水を入れたペットボトルを使い、戦国時代の鎧の重さを体感できるプログラムを考案

愛用の手品グッズ

空いた時間には、手品で子どもたちをよく驚かせていた。少しでも楽しい思い出を増やしてあげられるように、仕込みはいつも万全だ。

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