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そして、教壇へ。~彼らと教職支援センターの日々~

先生になるにはどうすればいいですか?2016

(6) 後藤 晃輔さん

公立の採用試験不合格から一転、私学へ。支えてくれたのは、子どもたちの笑顔だった。(後藤 晃輔)[2016年3月 教育・心理学科卒/2016年度 学校法人真言宗洛南学園洛南高等学校付属小学校採用]

2次試験不合格…その知らせを聞いたとき、後藤は教育実習の最中だった。
自信は、あった。大学1年次から3年次まで、毎週のように学校ボランティアに参加し、4年次からは京都市の総合育成支援員を委託されて、週3回、高密度に児童と関わってきた。クラスに馴染めない、勉強が遅れている、といった問題を抱えている子どもと1対1で向き合う経験は、生きた知識として後藤の内面を豊かにしてくれたし、モチベーションもいやが上にも高まった。学業にも精力的に取り組んだ。学業成績と高い意欲が評価されて、4年次の5月上旬、京都市教育委員会への学内推薦を得た。1次試験を免除され、3カ月間、2次試験の面接と模擬授業への準備に集中した。
「学内推薦の面接は、10人受けて3人が合格。そのうち2人は、もちろん採用試験にも合格しました。僕だけ不合格。落ち込みました。それだけじゃなく、推薦を得られなかった7人に申し訳ない…そんな気もちにもなりました」

子どもたち、センター、アドバイザー。支援されているのは、自分だった。

それでも、教育実習は続く。次の日も授業がある。正直、行きたくなかった。それでも、なんとか重い足を引きずって実習校に行くと、昨日と同じように、子どもたちが駆け寄ってくる。「せんせー、おはよー」「今日は昼休み、何する?」後藤の落胆とは関わりなく、子どもたちは元気だ。今日も全力で生きている。

社会科の研究授業の様子

「子どもの笑顔に救われるっていう話、よく聞くじゃないですか。あれ、ものの例えじゃなくて、ほんとにそういうことってあるんだ、と実感しました。まぁ、次から次へと仕事を増やしてくれるんで、物理的に落ち込んでる暇が無かったということもあるんですけど」
9月、実習を終えて大学に戻ると、教職支援センターのスタッフやアドバイザーの先生方に囲まれた。「なんで君が落とされなアカンのや。おかしいやないか」「来年、リベンジや。大丈夫、絶対受かる!」…励ましが、心に染みた。あと1年、頑張れると思った。総合育成支援員の活動を再開し、卒業後に向けて講師登録もするつもりだった。やはり現場はいい。1人ひとりの児童に向き合い、現場の様々な問題に対処しつつ、子どもを守り育てることに全力を尽くす教師団の中にいると、自分1人の合格・不合格など、些細な問題に思えてくる。
「いや、些細というのは言い過ぎかも知れないけど、来年頑張ればいいや、という気もちになれたのは確かです。それよりも、今、目の前にいる子どもたちとの関わりを大切にしたいと思いました」

現場は、模範解答でできてはいない。こだわりを捨てて、教壇へ。

そんなある日、教職支援センターから、「洛南高等学校附属小学校の募集があるよ。私立だけど、どう?」と声がかかった。まったく念頭になかったし、私立の小学校を見たことも無かったので、願書提出前に学校見学を希望した。副校長先生が、わざわざ案内してくれた。まだできたばかりの学校で、新しい環境でチャレンジできることも魅力だった。
「試験内容は、公立とほぼ同じ感じでした。京都市に向けて準備していたことも役に立ったかも知れません」
京都市の試験のときには、模範解答にこだわりすぎた、との反省もあった。ありのままの自分で勝負して、それでダメなら来年がある、との一種の開き直りもあった。気負いの無い自然な態度が奏功したのだろう、後藤は洛南高等学校附属小学校に教員として採用された。
「人は誰でも自分が大事。だけど、そこにこだわりすぎると、もっと大切なことが見えなくなる。こだわりを捨てて余裕を持つところから、道は開けるんじゃないでしょうか」
子どもたちが発信するシグナルに気付き、反応できる。後藤が理想とする教師像も、きっとそのような余裕から生まれるのだろう。

教員を目指して、励ましあってきた岩渕ゼミのメンバー

心のこもったメッセージ

精神的につらい中も何とか頑張れた教育実習で、児童一人ひとりからもらった励ましのメッセージ。これからも教師として、初心を忘れないために読み返していこう。

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