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そして、教壇へ。~彼らと教職支援センターの日々~

先生になるにはどうすればいいですか?2015

(10) 藤本 彩加さん

誰もがかけがえのない存在。次は私が、愛情を伝える番なんだ。(藤本 彩加)[2015年3月 教育・心理学科卒/2015年度大阪市教育委員会採用(幼稚園・小学校)]

滋賀県で育ち、あまり馴染みのなかった大阪市で、幼稚園・小学校共通の採用試験に合格した。さらに京都市の保育士試験もクリア。現在は、学校図書館司書教諭の資格取得に向けて勉強中である。そんな大谷屈指の優等生・藤本の口から聞こえたのは意外な内容だった。
「なぜ私が採用してもらえたのか分からないんです。全然自信無い。本当に大丈夫かな…」
周囲からは声を揃えて「もっと自信を持て」と言われる。評価も得て、結果も出ている。しかしどうしても不安に襲われてしまう。
それには理由があった。高校3年生のとき、藤本は大きな病気を経験した。3カ月間の入院生活を余儀なくされ、出場が決まっていたボート部のインターハイ、国体ともに諦めざるを得なかった。
「絶対に行くんだ、とあれほど頑張ってきたのに。絶対に勝てる、と自信もあったのに。『絶対』なんて無いんだなって、そのとき自分の中で考え方が変わってしまったのかもしれません」
4年次になると、教職支援センターへ毎日通った。授業では1番前の席に座って、ただひたすら真面目に取り組んできた。それは藤本にとって特別ではなく、普通のことだった。
「真面目過ぎるとよく言われます。だからしんどくなっちゃうこともあるんですよね」

おおたにキッズキャンパスにも積極的に参加

弱気になってしまう私を、教職支援センターが支えてくれた。

採用試験終了直後は落ち込んだ。散々練習したはずの「もみじ」の歌唱テストで、2番の歌詞を間違えて歌ってしまった。
場面指導のテストでも、上手い対処ができなかった。「発表会でうちの子に桃太郎役をやらせて」という、保護者からの要望があったという想定で、対応をしなければならなかった藤本。場面指導も教職支援センターで何度も練習していた。最初の頃は強ばった顔で「しかしそれは」と自分の意見を貫こうとしていたが、「不満を持って来られている相手の気もちに、まずは寄り添うことが必要」とアドバイスを受けてからは、笑顔でじっくり話し合うよう努めた。だが、本番では平行線のまま時間切れ。
きっと落ちたに違いないと思い込み、先生方にも泣き言をこぼした。だから余計に、合格の報告をしたときには一緒になって喜んでいただいたのをよく覚えている。
「親身に考えてくださっていると感じました。強い人ばかり見ているわけじゃない。私のように、挫折から弱気になってしまう人のことも大切に思い、認めてサポートしてくれるんです」

『人間が大好きです。』つまずきから知った愛情と温かさ。

『人間が大好きです。』
これは、大谷大学の建学の理念を表すコピーだ。この言葉を見て、藤本は谷大を志望した。
病気は彼女の人生にとってつまずきであったかもしれないが、人の愛情、温かさを深く知るきっかけにもなった。病室で家族や友だち、先生に囲まれて、支えてもらって改めて気づいた。
「私って、こんなにも色んな人に愛されているんだと。一人ひとりがみんな、かけがえのない存在なんです。人間が大好き! 次は私が、子どもたちにその愛情を伝えていく番なんだと思っています」
弱気な子、つまずく子、つらい経験をする子、そういう子どもたちの目線にも、自分なら立つことができるだろう。
また、子どもの目は良いことも悪いこともよく見ている。不安そうに教壇に立つことはできない。全部1人で抱え込み、無理をしてつらくなる姿も見せられない。自信を持つこと。柔軟に対応すること。それが教師藤本の、今後の課題である。

幼稚園ボランティア用に作ったエプロンシアター

実習先の子どもたちからの手紙

「がんばって色んな教材を作ってくれてありがとう」「毎日の授業がすごく楽しみだった」といううれしい声をたくさんもらった。

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