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そして、教壇へ。~彼らと教職支援センターの日々~

先生になるにはどうすればいいですか?2015

(5) 中村 智行さん

“元・問題児”が目指す自分らしい教育。(中村 智行)[2015年3月 教育・心理学科卒/2015年度京都府教育委員会採用(小学校)]

「僕、問題児だったんです」
中村は切り出した。小学校5年生のときだ。授業を抜け出してベランダでさぼったり、先生を泣かせたり。問題行動ばかり起こし、クラス全体が荒れてしまう発端になったという自覚もあった。二十歳の同窓会で当時のクラスメートに言われた。
「あの頃、智くん相当暴れてたよね」
なぜそんなことをしたのかと問われると、はっきりとは分からない。ただ、先生に自分のことを分かってもらえないと感じていた気はする。結局6年生に上がるタイミングで、担任の先生が替わった。
「6年生の先生はすごくおもしろくて、毎日学校が楽しくなって、先生っていいなと思いました」
あの問題児中村が、教師の道を志した瞬間だった。同時に、5年生の先生にはずっと謝りたいと思い続けている。その先生は、23歳だった。春から教師を始める中村と同じ年。あの後すぐ転勤してしまったけれど、今でも忘れたことはない。

自然と触れ合える環境で学ぶ楽しさを伝えたい。

自然豊かな地で育った中村は、友だちと一緒に田んぼで捕まえたヘビを学校で飼おうと職員室へ持ち込み、女性教師たちに悲鳴を上げさせたことがある。ホタルの卵を孵化させてまた水辺へ帰したり、川に設置した仕掛けで魚をたくさん獲ったり。そういえばヘビは気ままに脱走を繰り返したし、冬眠と2度の脱皮を経てずいぶん大きく育ったのを覚えている。すべて、大好きだった6年生の担任の先生が体験させてくれた、かけがえのない思い出だ。
京都府の採用試験を受けた理由もそこにある。大きな学校にも良さはあるが、少ない人数の北部の学校ならではの環境、自然、地域との結びつき。それらから学ぶ楽しさを、中村も子どもたちに伝え継いでいきたいと思っている。

教育実習での授業風景

先輩後輩、人との関わりから得た自分らしくやっていく決意。

採用試験対策では、とにかく先輩たちの話を糧にしようと努めた。必要な情報を教わり、独自にファイルを作成。ボランティア先やゼミの先輩からもたくさんアドバイスをもらったし、教職支援センターでは、中村の悩み相談を小耳に挟んだ先輩が、わざわざ声をかけに来てくれたこともあった。今は中村が後輩に助言するようにしている。
「先輩も後輩も友だちも、相手の意見を聞いて言い合えるのが谷大のいいところです。教職支援センターは情報交換に欠かせない場。積極的に人と関わろうという気もちが強くなりました」
そして人との関わりを大切にするうち、いつしか中村は人と自分とを比べなくなった。採用試験会場では、不安になると自分以外の受験者たちがみんな優秀に見えるものだと彼は言う。しかし、人より知識が多いとか、人より何ができるとか、そんなことよりも自分らしくやろうと決めたのだ。
教師力養成講座で南部の小学校へ演習に行ったときには、大人げないほど全力で遊ぶようにした。鬼ごっこは必ず全員を追いかける、腕相撲は全勝、球技も手加減しない、手品を仕込んで驚かせる、等々。子どもたちは必死で中村に挑んでくる。
「自分の言動1つが子どもたちに大きな影響を与えて、その成長に直接変化として表れます。それはとても魅力的だし、責任重大ですよね」
その演習校の卒業式では、堪えきれず泣いた。集合写真に手紙を添えてクラス全員に手渡したら、他のクラスからうらやましがられたそうだ。
いい先生になりたい。子どもたちの心の成長を後押ししたい。中村にしかできない自分らしい教育が、きっとあると信じている。

家庭科ではミシンも教える

試験対策ファイル・ノート

先輩のアドバイスを元に、京都府の教育についてまとめたファイルと、教師力養成講座のファイル。ノートには面接のポイントを書き込んだ。

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