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そして、教壇へ。~彼らと教職支援センターの日々~

先生になるにはどうすればいいですか?2015

(2) 岡村 名美子さん

子どもたちの中にある宝物を引き出す手助けをする仕事。(岡村 名美子)[2015年3月 教育・心理学科卒/2015年度京都市教育委員会採用(小学校)]

生まれて初めて抱いた夢は、修道女だった。小学生のとき、マザー・テレサの伝記を読んだのだ。その頃からずっと、NGOで海外ボランティアをしたいと思っていた。しかし高校で進路希望の用紙を提出する際、「あなたの長所は何ですか?」という問いに、岡村は答えを書くことができなかった。
「高校の先生に『長所の無いヤツが海外に行ったって使い物にならない』と言われて、改めて私の長所は何だろうと真剣に考えました」
ふと、小学校の先生をしている母の知り合いが、ボランティア体験の講演をしていた姿を思い出した。子どもたちとどう接し、どんな反応があったのかという話を、とてもうれしそうにキラキラとした笑顔で語っていた。そうだ、自分もあんな大人になりたい。思えば、岡村がNGOで1番やってみたかったのは、青空教室だった。
「長所かどうかはまだ分からなかったけど、私は『教える』ことが好きだと気づいたんです」

子どもたちに、達成感を。裏方の仕事っておもしろい!

岡村は1年次から意欲的に学校ボランティアへ出向いた。3年次からは総合育成支援員として、授業の無い時間はほぼどこかの小学校にいた。それでも忙しいと感じたことはない。初めは子どもたちの支援より、自分が勉強することのほうが多かったと言う岡村。あるとき訪問先の担任の先生とのコミュニケーション不足に悩み、週1回、交換ノートを書いていただくことを思いついた。日々の疑問や報告に対し、指導の意図まで丁寧に返事をくださった先生には今でも感謝している。
また、母校の小学校には1年次から4年次まで通い続けた。岡村が6年生だった頃の担任の先生がまだいらしたため、当時の『裏話』を聞くことができたのも何よりの収穫の1つ。
「あの頃の私は、運動会の準備にしても全部自分たちの力だけでやり遂げたつもりでいました。でも本当は、私たちが動きやすいように先生たちが裏で事前のお膳立てをしてくださっていたそうです。全然気づいていませんでした。 達成感を味わわせてくれるという指導法だったんですね」
手を出し過ぎてはいけない。「裏方ってなんておもしろい!」と岡村は目を輝かせる。

現場、大学、あらゆる経験が「先生になったとき」のために。

大学では、新入生歓迎実行委員会に所属。オープンキャンパスなどを積極的に手伝う一方、華道部とESSにも籍を置いた。さらに教職支援センターにも1年次から出入りした。岡村を知る人は、「学年1、2を争うやる気の持ち主」と評する。

新入生歓迎実行委員会メンバー

「新入生歓迎実行委員会でパソコンを覚えました。先生になったら、学級通信を作るのに役立つと思ったんです。華道部に入ったのは、自分のクラスにお花を生けられる先生ってカッコイイなと思って。京都の小学校は華道系のクラブも多いから、指導に関わりたいという思いもあります」

おおたにキッズキャンパスで、子どもたちと理科の授業

やる気の原動力は何よりも、「先生になりたい」という気もち。何をしていてもつい「先生になったときに使えるかも」と考えてしまうのだ。
4月、岡村には、教壇に立ってまず最初に言おうと決めていることがある。
「みんなの中にはすごい宝物がいっぱいあります。先生はね、みんなの持ってるその宝物を引き出して、背中を押してあげるのがお仕事なんやで」
足が速い子、一生懸命な子、優しい子…。そんないいところをたくさん見つけて支えたい。みんなで認め合えるような、そんなクラスにしていきたい。岡村の熱意はきっと子どもたちにも伝わるだろう。

新入生歓迎実行委員会 発行冊子『はるかぜ』

1年次は編集、2年次は財務を担当した。それまで使えなかったパソコンを習得、今後のプリントや学級通信作りにも活かせるはずだ。

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