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そして、教壇へ。~彼らと教職支援センターの日々~

先生になるにはどうすればいいですか?2014

(10) 稲葉あずささん

大好きな子どもたちに、あえて距離を置く、という愛し方。(稲葉あずさ)[2011年3月 国際文化学科卒/2014年度京都府教育委員会採用(中学校英語科)]

小学生のころに出会った先生が立派な人だったので、将来は教員になるのもいいかな、と漠然と思っていた。大学でも、漠然と教職課程を履修し、4年次には母校の京丹後市立高龍中学校に教育実習にも行った。実習では指導案をつくったりレポートを書いたり、自分のことで精一杯で、なんだか片付かない気もちが残ったので、その年の夏休みに高龍中学校を再訪し、学習支援員として中1の生徒と小6の国語・算数を復習する振り返りスタディ「振りスタ」の授業に参加した。
「子どもたち一人ひとりと話す時間がたっぷりとれたので、実習では見えなかったこと、この子はここで躓いているんだ、とか、この生徒にはこんないいところがあったんだ、とか、いろいろ見えてきて。あぁ、これは本気でやらなくちゃ、本気でやりたい!と強く思いました」
本気になるのが、少し遅かった。その年の採用試験は不合格。さっそく講師登録をしたところ、再び高龍中学校で働くことになった。
「やっぱり母校はいいです。先生方も、生徒たちも、同じ町の空気を共有していて温かい。保護者の方たちにとっても、私のことは“稲葉先生”と言うよりも“稲葉さんちのあずさちゃん”という感じ。生徒たちも私もひっくるめて、“この町の子”なんですね」

放課後の学習会

二つの母校の、温かい人たちに支えられて。

同じような温かさを、稲葉は教職支援センターに感じている。そのつながりは、むしろ卒業してから深まったという。

楽しく清掃活動

「在学中は、教職に就きたいという気もちがまだ漠然としていたこともあって、センターにはそれほど足を運んでいませんでした。卒業してからも初めのうちは、もう社会人なんだしあまり迷惑をかけちゃいけないかな、と思っていたんですが、センターの方から頻繁に電話がかかってきたり、メールが来たり。どう、がんばってる?いい資料があるよ…って。そうか、頼っていいのか、と」
それ以来、彼女は積極的にセンターを利用するようになった。京都府最北端の任地と大学と、距離はあるが教職を目指す者にとっては重要な拠点だ。資料も豊富だし、さまざまなアドバイスも受けられる。なによりも、一人ひとりを応援する気もちが、センターにいるだけでじんわりと伝わってくる。高龍中学校も大谷大学も、彼女の母校だ。母校は、いつまでも卒業生に優しい。

子どもたちといっしょの自分をもう一人の自分が見ている。

そんなわけだから、彼女と生徒たちとの距離はとても近い。
「先生、先生って言ってくれるし、友だちみたいに何でも話してくれる。“かまってほしい感”いっぱいで、僕を見て、私を見て、という感じが伝わってくる。すごく嬉しい。とてもかわいい子どもたちです。でも、それだけじゃいけない、とも感じています」
子どもたちと同じ場所に立ち、同じ視線を共有する稲葉あずさがいる。そして、それと同時に、子どもたちといっしょにいる彼女を俯瞰しているもう一人の稲葉あずさがいる。そのような二重の視点を獲得することが、プロフェッショナルな教師の条件なのかもしれない。
2013年の京都府教員採用試験。温かい地域の人たちに支えられ、教職支援センターに励まされて、しかし、それに甘えることなく努力を積み重ねて、4回目のチャレンジで彼女は見事に合格した。受かった理由は、ただ、試験勉強をがんばっただけではない。

思い出の手紙・色紙

色紙は教育実習が終わったときにクラスの子たちからもらったもの。右上のメッセージはその子たちが卒業するときにくれたもので、左下は保護者からいただいた手紙。

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