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そして、教壇へ。~彼らと教職支援センターの日々~

先生になるにはどうすればいいですか?2013

(7) 坂山 永祐さん

「ゆとり世代」に学びのスイッチが入るとき。(坂山 永祐)[2013年3月 教育・心理学科卒/2013年度千葉県教育委員会採用(小学校)]

いわゆる「ゆとり世代」である。日本の若者の学力低下が、彼らの受けてきた「ゆとり教育」のせいであるかのような言い方もされてきた。
「正直、愉快な気分じゃありませんでした。自分が受けてきた教育を否定されるのは、自分自身を否定されるのと同じようなものじゃないですか。でも、僕らのゼミの先生は『君らの世代が来るのを待っていた!』と言ってくれたんです」
ゆとり教育の理念が間違っていたわけではない。実際の取り組みにいくつかの問題があっただけだ。ゆとり教育の理念に育てられてきた君たちには、新しい時代の教育者になれる可能性がある…それが先生の主張だった。
「とてもうれしかった。救われるような気がしました。実際、僕は『総合的な学習の時間』とか、とても楽しかったし、それを楽しいと思っていた自分を、初めて堂々と肯定することができたんです」
もちろん教職をめざして教育・心理学科に入ったのだが、このとき、あらためて真剣に教師になりたい、と思ったという。

厚さ10センチの問題集を3ヵ月で制覇。

教職支援センターに毎日のように通った。資料室の奥に陣取り、同級生といっしょに厚さ10センチにもおよぶ小学校全科の問題集に取り組んで、3ヵ月でやり終えた。面接練習や、体育などの実技練習もほぼ毎日。ピアノはまったく弾けなかったが、音楽の先生に頼み込んで特訓をしてもらい、1年生の終わりにはバイエル80番まで弾けるようになった。
学校ボランティアにも、1年次から熱心に取り組んだ。はじめは「あいさつボランティア」から。やがて授業の補助や運動会のサポートなども頼まれるようになり、4泊5日の宿泊学習にも参加して野外活動の指導も経験した。

坂山さん

「小学生は、急にスイッチが入るということがあるんです。なにかのきっかけで興味を持ったら、どんどん自分でやり始める。まぁこんなとこだろう、という割り切りがない。子どもがめざましく成長するのは、そんなときです。いろんな体験の機会を設けて、スイッチが入るタイミングをたくさん与えてあげることが大事だと思います」
坂山自身も、大学に入って以来、スイッチが入りっぱなしの状態だったが、学校ボランティアに参加することで、さらに一段、ギアが上がったようだ。

関東の子どもたちに「ボケとツッコミ」は通用するか。

教職員の採用は、全国各地の都道府県と政令指定都市の教育委員会が行う。坂山は千葉県教育委員会の採用である。なぜ、千葉県?
「教職支援センターには、全国の教育委員会の資料が揃っているので、各地の教育指針を比較検討することもできます。千葉県は地域の人や保護者に学校を開いていくことを表明しています。地域全体で子どもを育てるなかで、ひとりひとりの多様な可能性を伸ばそうとする姿勢に共鳴しました」
面接では、その思いを強く訴えて採用が決まった。4月からは千葉県の小学校の先生になる。唯一の不安は「こちらの小学校では、先生がボケたら児童が突っ込む、というリズムが成り立っていました。関東でそれが通用するかどうか…」だとか。
ゆとり世代のことを、マイペースすぎる、と批判する人がいる。坂山にとって、マイペースというのはどうやら全力疾走のことであるようだが、どうか。

坂山さん

小学校全科の問題集

3ヵ月で制覇した問題集は、マーカーや書き込みが全ページにあり、表紙もボロボロに。自分の問題集だけでなく、資料室の本も使い込んだ。

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