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入試情報

朝日新聞 掲載 2016
「今、切り開く 教育力」

Vol.11 平野 寿則 准教授

社会に通用する力がつく 博物館での「実習生展」

このページに掲載している情報は、公開当時(2016年度)のものです。

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真宗・仏教文化財の保管、調査研究、普及のため開館

— 大谷大学博物館が設置された経緯を教えてください。

 本学博物館は、近代化100周年記念事業の一環で建設した真宗総合学術センター響流館1階にあります。大学が持つ真宗・仏教文化財の適切な保管と調査研究、普及のために2003年に開館しました。収蔵品は約1万2千点。このうち、10点が国の重要文化財に指定されています。

 館蔵資料を公開する企画展を年に4回、他施設からも文化財を借りて展観する特別展を1回開いています。現在、冬季企画展「仏教典籍の宝庫—三舟文庫 舟橋水哉コレクション—」を開催中です(会期2月10日〈金〉まで。日・月曜休館。10〜17時。無料)。本学の仏教学の教授だった舟橋先生(1874〜1945年)が収集された貴重な書籍から、木版で印刷された典籍を紹介しています。中国の版本や、朝鮮の高麗版をはじめ、中世に興福寺などの奈良の諸寺で刊行された春日版、近世の古活字版などを取り上げています。版や文字の形に注目してもらうと、違いが分かり面白いですよ。

「実習生展」で分析力・企画力を養成する

— 学生は博物館でどのような学びができますか。

 本学は1987年から、全学科の学生を対象に博物館学芸員課程を設けています。真宗・仏教文化財をきちんと取り扱え、古文書が読める学芸員を育てるのが狙いです。「博物館実習Ⅱ」の授業の集大成として、4年次の秋に学生が企画・設営する「実習生展」を開催します。30人弱の学生が3班に分かれてテーマを決め、構成、展示、解説、片付けまで一連の学芸員の仕事を経験するのです。

 収蔵資料が豊富な真宗・仏教関係の展示は内容に厚みを持たせられます。屛風や絵図を使って洛中の様子を伝える展示も好評でした。企画立案から、資料を収集し研究・分析、展示する「実習生展」の経験は分析力や企画力を養えます。学芸員にならなくても社会に出て企業などで働く時にも十分に通用する力になると確信しています。

本物の歴史資料の質感、筆遣いを実感することが大切

— 博物館の今後の課題をお聞かせください。

 まずは学生にもっと見てもらいたいと思います。文化財は情報端末でも見られますが、自分の目で見て初めて質感や筆遣い、大きさを実感できます。私は織田信長が安土城下町に出した楽市楽座の掟書を見て、そのあまりの大きさに彼の自由交易への強い思いを感じたことがありました。

 本学は東本願寺を母体にしています。別院や地域のお寺には未公開文化財が多く、学術交流するネットワークを作っていきたいです。また、大学がある旧小山郷の歴史を紹介するなど地域と連携した展示も行いたいと思います。

教員紹介

[歴史学科 准教授]平野 寿則

平野 寿則(ひらの・としのり)

50歳。大谷大学大学院博士課程文学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。専門は日本近世史・仏教史。博物館学芸員。

平野 寿則(歴史学科 准教授)紹介ページ
大谷大学 博物館 詳細ページ



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