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入試情報

朝日新聞 掲載 2015
「今、切り開く 教育力」

Vol.08 上野 牧生 助教

教員との二人三脚で 心の問題を仏教から考察

このページに掲載している情報は、公開当時(2015年度)のものです。


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自分の心を見つめ 仏教的観点で考える 教員と生徒が集う「研究室」も設置

— 短期大学部で、仏教科を開設されているのは珍しいですね。

 真宗大谷派の教師資格を取得できる「実践仏教コース」と、心に生じる疑問や問題を仏教的観点から考える「人間とこころコース」を設けています。

 私たちの欲望の根っこは深層心理にある、という仏教の考えがあります。例えば他人に怒りの感情が起きるのは、「こうでなければならない」という自分の既成概念から、その人の行為が外れた時です。自分の思い通りに動かないから腹立たしいのです。そのような思い込みは、仏教の思想を学ぶことで外すことができます。自分の心の中に目を向け、仏教の視点、方法論から掘り下げていきます。

 仏教科は約60年の歴史があり、学生と教員が自由に交流したり議論したりできる「研究室」があるのが特徴です。平日は朝から夜まで主に私が常駐し、学習や生活の相談に応じています。授業で使える書籍や辞書がそろい、ここで卒業研究となる論文も書けます。ゼミの教員とは別に副指導の教員が付き、テーマの選び方や書き方を教え、精度の高い論文を書く手助けをします。社会人の科目等履修生が何人も学んでおり、幅広い世代で話ができ、多様な価値観を学べるのも魅力です。

誰にでも訪れる死を 少しリアルに考え 本当に大切な「生」を見つめ直す

— 今年8月には京都翔英高等学校の生徒に模擬授業をされました。どんな内容ですか。

 文系の大学に進学を希望するFAクラスの18人を対象に、「ほんとうにたいせつなこと」をテーマに本学で授業しました。もし今日が人生最後の日なら、誰とどう過ごし、どんな言葉を伝えたいかをシートに書き、グループで話し合いました。死をどう受容するかは、仏教では昔からある主題です。誰にでも訪れる死を少しリアルに想像することで、逆にどう生きるかを考えてもらいました。

 一番多かったのが、家族と普段通りに過ごしたいという回答です。両親や周囲の人たちに伝えたい言葉は「ありがとう」「ごめんなさい」に集約されました。死が目の前に迫ってくると、日頃は埋もれている感謝の気持ちが浮上します。それが、本当に大切なこととして見えてくるのです。そして、自分が本当に求めているものが何であるのかを知るのです。日常のかけがえのなさを実感してもらえたと思います。

人間の内面に関心を持つ人に 最適な学び

— 仏教科を目指す高校生に備えてほしい素養は何ですか。

 高校生に限らず、どなたでもウェルカムです。人間の内面に関心を持つ生徒さんには、最適な教育内容です。自分の心を素材にどんどん考察を進められます。体験学習も重視していて、比叡山を登る必修科目「親鸞を歩く」、インドでブッダゆかりの地を訪ねる「ブッダを歩く」もあります。現地に身を置くと、理解がより深まります。

教員紹介

[(短)仏教科 助教]上野 牧生

上野 牧生(うえの・まきお)

1978年生まれ。2001年大谷大学仏教学科卒業。07年大谷大学大学院博士後期課程満期退学。同年大谷大学任期制助教。11年から現職。博士(文学)。専門は仏教学。
「人間とこころ演習Ⅰ」=仏教経典を丁寧に解読することで、自分自身の心の問題や、生きづらさの原因を考察する。人生を豊かにし、幸せな毎日を送るための知見を、仏教思想に求める。

上野 牧生(短・仏教科 助教)紹介ページ



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