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入試情報

朝日新聞 掲載 2015
「今、切り開く 教育力」

Vol.03 井黒 忍 講師

根拠を確かめて考察し 洞察力を身につける

このページに掲載している情報は、公開当時(2015年度)のものです。


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歴史学研究の技法を学び 四つのコースから専門を選択

— 大谷大学の歴史学科では、どのような学びができますか。

 史料(資料)をはじめ様々な情報を収集・整理し、論理的に読み解き、史実を検証するオーソドックスな歴史学科です。大学の図書館、博物館に収蔵している豊富な歴史資料を使って、学生に指導できる強みもあります。「日本史」「東洋史」「交流アジア」「歴史ミュージアム」の4コースがあり、2年次に専門を選択します。

 私が担当する「専門の技法〈歴史学〉」は、1年生の必修科目です。史料の読解の仕方や論理的な発表方法を学び、課題に対する自分の考えを発表し、皆でディスカッションします。発表を聞く学生はプラス、マイナスの両面から意見を述べます。思考を深める訓練になるからです。1年後には、与えられた時間では話し足りないくらい、表現力が豊かになります。

世界史をテーマに 身近なところからグローバル化を考え 意見をまとめる

— 井黒先生は昨年、高大連携事業の一環として、長野県の飯田女子高等学校で授業されました。高校生に教える上で、工夫したことは何ですか。

 「世界史入門」としてモンゴル帝国の時代をテーマに、グローバル化を考えました。グローバル社会で生きる高校生に、早くから外国に目を向け、知見を広げてほしいと思ったからです。パワーポイントでスライドを見せたり、クイズを出したりして分かりやすい授業を心がけました。

 グループワークでは世界規模で多くの問題が起きていることをふまえて「今、世界帝国が存在したら……」という問いかけをしました。世界帝国の良い点、悪い点を踏まえ、自分の生活がどう変わるかを考えるのです。その際に視点を自分の住んでいる町、さらに日本へ、世界へと広げていきます。高校生は活発に意見を出し合い、考えをリポートにまとめました。論理的に書く姿勢が見受けられた、良いリポートでした。

幅広く関心を持ち 疑問点を調べ 自分の言葉で語る姿勢を持って

— 大学に入学するまでに、高校生はどのような力を養っておくべきでしょうか。

 一つのものの見方にとらわれず、幅広く関心を持ってほしいですね。リポートを書く上では、自らの言葉で論理的に語られたものは個性が光り、評価が高まります。

 歴史学を学ぶ1年生には、「すべてにおいて、根拠を持って語られているかを見極めなさい」とよく言います。それは私が講義する話も含みます。物事の裏を見る、疑ってかかることが、歴史学には必要だからです。そうすることで、洞察力を身につけられます。疑問を感じたことは、本や史料などから自分で調べる姿勢を持ってほしい。必要な情報を取捨選択し、自分で物事を深く考える力は、社会に出てからも役立ちます。

教員紹介

[歴史学科 講師]井黒 忍

井黒 忍(いぐろ・しのぶ)

1974年福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門は東洋史(中国近世史・環境史)。
「歴史学演習Ⅱ」=基礎力向上を目的として漢文読解と先行研究の収集・読解のトレーニングを行う。論文の読解方法を学びながら、インターネット検索など情報リテラシーの向上をめざす。

井黒 忍 (歴史学科 講師)紹介ページ



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