2020/03/27【「清沢満之全集 別巻Ⅰ」刊行のご案内】
「清沢満之全集 別巻Ⅰ」刊行のご案内
明治の日本、近代化の潮流のただなかにあって、仏教の危機的状況に敢然と立ち向かった思想家清沢満之(1863—1903)。厳格な哲学的思考と類まれな求道的実践とによって、仏教の縁起論を有限・無限の関係として構想し、親鸞の他力門の信念を基礎づけた哲学者であり、明治精神界に大きな影響を与えた。没後100年を期して刊行された『清沢満之全集』(全9巻、2002~2003)の完結から17年、新たに清沢の著述と認められた文献、講義録、新出書簡等を、別巻2冊に収録する。
別巻Ⅰには、名古屋祐誓寺に保存されていた、清沢満之の講義録「古代哲学史」「中古哲学史」「近世哲学史」を収める。清沢満之が真宗大学寮専門本科にて3学年にわたって講義した哲学史の内容を、住田智見が詳細に筆録したものであり、明治22年10月~23年6月、23年9月~24年1月、24年2月~25年6月の講義録からなる。
6,600円(税抜き) | |
岩波書店 | |
2020年3月27日 | |
予440頁 |
※別巻Ⅱは2021年3月刊行予定