2019/12/04
2019年度「大学報恩講並びに歴代講師謝徳法要」厳修
11月23日(土・祝)午前10時より、本学講堂において大学報恩講並びに歴代講師謝徳法要が厳修され、学内外から約320名の方々にご参集いただきました。
宗祖親鸞聖人の御影と歴代講師軸が掲げられた講堂で、学長の調声のもと『正信偈(真四句目下)』を唱和して報恩講を厳修した後、引き続き歴代講師謝徳法要では『佛説阿弥陀経』の読経の中、来賓をはじめ、教職員及び学生の各代表者が焼香しました。
法要終了後、学長からの挨拶があり、「報恩講とは、親鸞聖人の御命日を機縁として勤められる法要であり、浄土真宗では一番大切な法要である。また、大谷大学にとっても年間の一番大きな宗教行事である。親鸞聖人の御命日にちなんで、阿弥陀様へのご恩、本願のご恩を謝徳する、恩徳讃にもあるように如来大悲の恩徳に報いる機縁であります」と本学で報恩講を厳修する意義を述べました。
引き続き、本学の佐賀枝夏文名誉教授により、「真宗大谷派の近代以降における社会的実践の歩み」の講題で記念講演が行われました。
講演では、ご自身が長年にわたって教壇に立たれたご経験を振り返られると共に、明治以降の真宗大谷派が実践してきた多くの社会貢献事業をご紹介いただきながら、保育・福祉・真宗大谷派の関係についてご教示いただきました。また、暗闇になると星の輝きがわかるように、私たちが人生で辛く悲しいときに、お念仏の世界は開かれるのではないか。親鸞聖人があきらかにしてくださった、本願の大いなる働きがあって導かれる世界を共に歩みましょうとお話しいただきました。
その後、学内食堂に会場を移してあずき粥のお斎がふるまわれ、大勢の方々にお召しあがりいただきました。
参考/歴代講師
講師職は、東本願寺(真宗大谷派)の教育機関である学寮における最高責任者でした。学寮長であると同時に、学頭として学事一切を司り、安居の本講を担当しました。学寮に初代講師職が置かれた正徳5年(1715)から明治40年(1907)に廃止されるまでの約190年間、講師職は27人を数え、これらの方々を、後の学階条例による講師と区別して歴代講師といいます。 |