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2018年度新着一覧

2018/08/03【学術研究】

大谷大学真宗総合研究所東京分室主催公開研究会
「監獄教誨の歴史——「悪」からみた近代」

大谷大学真宗総合研究所東京分室では、今話を聴きたい若手研究者を講師としてお招きし、講師の先生、参加者、東京分室のPD研究員が共に議論を行う「宗教と人間」公開研究会を連続で開催しています。
今回は近代日本の政治と宗教がご専門で、特に監獄教誨の歴史について研究をされている繁田真爾先生をお招きし、近代日本国家における「悪」の問題に宗教者がどのように向き合ってきたのかを考えます。一般の方のご参加も歓迎いたしますので、ご案内いたします。

【真宗総合研究所】

一般来聴歓迎・聴講無料

第5回「宗教と人間」研究会 詳細

日 時 2018年8月3日(金)16:00~18:00
会 場 親鸞仏教センター5階 会議室(東京都文京区湯島2-19-11)
テーマ 監獄教誨の歴史——「悪」からみた近代
講演者 繁田 真爾氏(明星学園教諭/早稲田大学現代政治経済研究所特別研究所員)
内 容 16:00~17:00  講演
17:00~18:00  質疑応答
申し込み方法 参加を希望される方は、以下のメールアドレスまでお申込みください。
なお、会場の関係上、受付を締め切らせていただく場合がございます。
【連絡先】
 大谷大学真宗総合研究所 東京分室「宗教と人間」研究会
 (religionandhuman■gmail.com)
 ※メール送信の際は、■を@に変えて送信してください。

趣旨

 近代日本で監獄教誨が制度的に確立したのは、1892年頃である。「教誨」とは本来、「教えさとし戒める」という意味の仏教用語である。しかし近代日本では、もとの意味より狭義に、刑事施設に収容された既犯者の更生や社会復帰を促す、宗教者たちによる働きかけのことを指すようになった。そして教誨師たちは、近代の刑罰が目指した「悔過遷善」、つまり犯罪者を善き国民に導くための役割を期待され、国家やその権力の動向と無関係ではありえなかった。
 報告では、まず監獄教誨の制度化とその後の歴史を概観する。続いて注目したいのは、「悪」の矯正の困難さに直面した教誨師たちの苦悩や葛藤の経験である。国家が掲げる「悔過遷善」という理念の不可能性に直面した彼らの経験には、「近代」の矛盾がよく表現されているように思われる。さらに報告では、死刑囚教誨の現場にも注目して、今日大きな問題となっている死刑制度について、歴史的な視座から問題を考察し議論するための手がかりとしたい。

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