2015/07/05【学術研究】
第22回 真宗大谷派教学大会「浄土という世界観」
真宗教学学会では、親鸞教学の相互研鑽を願って、毎年1回「真宗大谷派 教学大会」を開催しております。3年を一区切りとして総合テーマを立て、現代において重要であると考えられる問題を取り上げて、研究発表ならびに講演会の場を設けています。
昨年までの3年間は、「信仰と社会」というテーマのもと、大会を開催してきました。東日本大震災を通して、人間が作ってきた社会が問われ、またそのような現状の中で信仰をもって生きることが改めて問われたという思いからでした。3年を経て、状況は変わったどころか、かえって問題は深まっているように思われます。
宗祖親鸞聖人は真実の拠り所として浄土を顕らかにされました。浄土は元来は「仏国土を浄める行」として語られます。それが「浄められた世界」を意味する「浄土」として定着し、展開していくことになります。また「西方」の彼土としても説かれます。現代において浄土はどのように受けとめられているでしょうか。死後の世界と見る人もあります。他世界として実体視されることもあります。また、この世との関わりにおいて浄土をとらえようとする見方もあります。
宗祖は、自らが浄土の仏道に出遇い、浄土の仏道に生きられました。その浄土とはどのような世界であるのか。浄土によって人間に何が開かれるのか。「浄土という世界観」というテーマのもと、大会を開催したいと存じます。
本学学生を含む若手研究者による研究発表の他、記念講演では本学の一楽真教授(真宗学)が参加します。一般来聴歓迎(聴講無料)ですので、お気軽にご参加ください。
第22回 真宗大谷派教学大会 詳細
一般来聴歓迎・聴講無料・事前申込不要
日 時 | 2015年7月5日(日)9:00~16:00(受付は8:30~) |
---|---|
テーマ | 浄土という世界観 |
内 容 | 【研究発表】9:00~12:00 若手研究者(約20名)による研究成果の発表 【記念講演】13:15~16:00 記念講演①13:15-14:15 末木 文美士 氏(国際日本文化研究センター名誉教授) 講題: 浄土を再考する 記念講演②14:25-15:25 一楽 真 氏(本学真宗学科教授) 講題: 親鸞における顕浄土の課題 質疑応答 15:40-16:00 |
会 場 | 大谷大学 1号館 |
お問い合わせ先 | 東本願寺 教育部 〒600-8505 京都市下京区烏丸七条上ル TEL 075-371-9193 FAX 075-371-9223 |
主 催 | 真宗教学学会・真宗大谷派(東本願寺) |
後 援 | 大谷大学 |