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2014年度新着一覧

2014/10/19

真宗学科第2学年「比叡山登山・フィールドワーク」を実施

10月19日(日)、真宗学科の第2学年と担当教員が比叡山に登り、法然・親鸞の足跡を辿るフィールドワークを実施しました。このフィールドワークは、真宗学科第2学年の演習Ⅱの授業の一環として行われ、今年で3年目になります。昨年度は、台風の影響によりケーブルカーでの移動だったのですが、今年度は天候にも恵まれ、大変心地の良い日差しの中で登山することができました。雲母(きらら)坂から山に入り、急な斜面や足場の悪い道もありましたが、文字通り親鸞の求道の足跡を感じながら、徒歩にて延暦寺を目指しました。

根本中堂のある東塔を目指す一行は、途中、西塔に立ち寄り、常行堂や「親鸞住持の寺」とされる聖光院跡、また比叡山最古の建造物である釈迦堂を拝見しました。普段、親鸞や法然のことについて大学の授業で学んだり、文献資料の中で読んだりしていますが、実際に修行されていたその場に行くことによって、親鸞の修行時代のことをより具体的に知ることができました。もちろん、当時の雰囲気とは違うとは思われますが、京都の市街地から比叡山までの遠距離を歩き、また山上の気温の違いを感じることによって、修行時代の親鸞の苦労を思わされました。

親鸞は29歳の時、法然の「ただ念仏して弥陀にたすけられまいらすべし」の教えに遇い、本願念仏に帰していきましたが、それまでの青年期のほとんどの時間を比叡山での修行に費やしました。親鸞をはじめ、多くの学僧たちが、どのような思いの中で仏教を求め、またそれを伝えてきたのか。親鸞・法然の足跡を辿り、目的地の東塔に近づくにつれ、はじめはハイキング感覚で登っていた学生も、友達同士でその伝統を話し合ったり、自分たちの日常生活と比較して考えたりするようになっていました。

  • 根本中堂前にて説明を受ける様子
  • 根本中堂前にて説明を受ける様子

根本中堂前にて説明を受ける様子

フィールドワークを終えた後は、境内の食堂で昼食を取り、午後2時半に根本中堂前に集合しました。さすがに多くの学生が疲れた様子で、バスやケーブルカーを使い帰りの道へと向かいましたが、中には徒歩で下山する学生や教員もいて、まだまだ元気な姿を見ることができました。参加した学生の一人は、「親鸞が向き合った仏教を、改めて考えさせられ、もっと学びたいと思った」と感想を述べていました。フィールドワークとして自分たちが実際に経験することによって、仏教を学ぶ視野も広がり、学びの意欲を新たにしていました。

【真宗学科】

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