2014/10/13
2014年度9月 御命日勤行・講話 厳修
9月25日(木)10時40分より、今月の「親鸞聖人御命日勤行」を本学講堂において厳修しました。勤行は、混声合唱団の「仏教讃歌」で始まり、『正信偈』を学長の導師のもと全員で唱和しました。
次に学生の感話では「自坊に帰った際、生きることに絶望した人に寄り添うことが自分にできるのかはわからないが、今自分にできることは親鸞聖人について学び、自分自身に問い続けることだと思う」と話してくれました。
また、もう1人の学生は「2年間短期大学部で学んだが、“真宗”の卒業は無かった。親鸞聖人が法然上人に出遭ってむなしくなくなったように、私も短期大学部で学んだ知識を基に、教えを聞かせていただいているということは、ありがたいことだと思っています」と話してくれました。
続いて、本学の浅見直一郎教授からは、「唐代の科挙-試験制と推薦制のあいだ-」と題する講話がなされました。講話では、「科挙は中国で1300年もの間行われた高級官僚の採用試験であるが、唐代の科挙は試験の中に推薦制の要素を含んでいた。当時は、試験の答案だけですべてを判断せず、平生の力量を重視しようという考え方が強かったからであるが、一方で受験生数が後世より少ないという条件がそれを可能にしたのである。科挙制度の変遷には時代の状況に応じた試行錯誤の跡が見られ、現代の大学入試に通ずる部分もある。」とお話しいただきました。