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2014年度新着一覧

2014/09/29【社会学科】

大谷大学文学部社会学科「地域政策学コース」開設記念 
藻谷浩介氏講演会 開催

9月21日、響流館3階メディアホールにて「藻谷浩介氏講演会」を開催いたしました。当日は、地域住民の他、企業やNPO関係者、オープンキャンパスに訪れた高校生など100名を越える参加がありました。 藻谷氏は、全国のほぼ全ての自治体を訪問した経歴を持つ、まちづくり、地域活性化の専門家です。今回は、地域が衰退する原因とその対策、そして、大学でどのような人物を育成すべきかについて講演いただきました。

講演会の様子

講演会の様子

講演では、地域の衰退の原因は、景気ではなく人口減少にあると論じた後、二十年後には、地方だけでなく、都市部においても、老年人口(65歳以上)が激増し、生産年齢人口(15歳以上65歳未満)、年少人口(15歳未満)が減少する現実を、国立社会保障・人口問題研究所の予測をもとに解説されました。
そして、こうした現実を変えていくためには、「経済的な価値、仕事偏重で子育てしづらい大都市へ人口を集中させるのではなく、稼ぎが少なくても、生活コストが低く、暮らしが成り立つ地方に若者を呼び戻すことが重要だ」とし、三十年前から村をあげて子育て支援に取り組み、生産年齢人口の現状に歯止めをかけ、かつ子どもの数を増加に転じさせた長野県の下條村の例を紹介されました。

最後に、高等教育が育てるべき人物像について「テストや就職活動やスピーチといった個人戦で高得点を叩き出す能力は、成果とはまったく関係ない。社会・経済の現実は、皆が手をつないで走る徒競走。周りの人間を利用し、一人だけ先にゴールする人間は無用。皆と手をつないで走りながら全員のゴールを速くできる力、落伍者を出さない力こそ一番必要な力だ」との言葉で締めくくられました。

講演内容の資料は下記よりダウンロードいただけます。
【社会学科/社会学準備室】

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