2012/06/14【学術研究】
西洋哲学・倫理学会春季公開講演会を開催
6月14日(木)午後4時20分より尋源講堂において、西洋哲学・倫理学会春季公開講演会が開催されました。
今回は、東京大学大学院教育学研究科教授の川本隆史氏をお招きし、「「脱集計化」とケアの倫理—市井三郎とジョン・ロールズの「失敗」に学ぶ」と題してお話しいただきました。
東京大学大学院教育学研究科教授 川本隆史氏
正義についての議論は、ともすると問題や人々を統計的に論じて、集計値では捉えることのできない多様な苦しみや被害のありようへの眼差しを失ってしまう。そうした「失敗」例から学び、<全体としてのまともさの構想>(正義の追求)と<個別のニーズへの応答>(ケアの実践)の二兎を追い続けることの重要性について、懇切丁寧かつ刺激的なご講演をいただきました。
学外からの聴講者も多数参加され、活発な質疑応答がなされて、たいへん有意義な時間となりました。
【西洋哲学・倫理学会】