2012/05/24【学術研究】
2012年度 大谷学会 春季公開講演会
2012年度大谷学会春季公開講演会 詳細
日時 | 5月24日(木)13:00~16:10【予定】 |
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会場 | 大谷大学 講堂 |
テーマ | 閉塞感と宗教的知 |
「自縛と解放の智慧—本願の教えに聞く—」 延塚 知道 【本学教授】
講演概要
近代の人間の問題は様々な分野で地球規模の深刻な問題となっている。東日本大震災の全体を覆う原発問題のように、それらは深刻な人類の課題でありながら、解決の方向も糸口も見いだせないところに、人類の悲劇がある。私は親鸞に学ぶ者として、それらの問題の核心を『大無量寿経』の本願の教えに聞いていきたい。 |
講師紹介
文学博士。専攻は真宗学。曽我量深から寺川俊昭までの研究を踏まえて、『教行信証』の全体を大般涅槃道として学び直すことを課題としている。著書に『「他力」を生きる—清沢満之の求道と福沢諭吉の実学精神—』(筑摩書房,2001)、『『浄土論註』の思想究明—親鸞の視点から』(文栄堂書店,2008)、『シリーズ親鸞〈第7巻〉親鸞の説法—『歎異抄』の世界』(筑摩書房,2010)などがある。 |
「タテとヨコの文化論—震災からの復興を巡って—」 玄侑 宗久 氏 【作家】
講演概要
タテとヨコとは、簡単に言えば「秩序と連帯」とも言い換えることができる。今回の東日本大震災では、東北の人々の連帯による秩序が讃えられたが、その後の復興の歩みではさまざまな問題点が露わになりつつある。ここでは平時と非常時を区別しながら、タテとヨコのあるべき混淆を考えてみたい。 |
講師紹介
臨済宗妙心寺派福聚寺住職。福島県在住。作家としての活動のほか、客員教授として教壇に立つなど様々な分野で活躍している。2001年「中陰の花」で第125回芥川賞を受賞。2007年「般若心経 いのちの対話」で第68回文藝春秋読者賞を受賞。近著に『無常という力「方丈記」に学ぶ心の在り方』(新潮社,2011)、『福島に生きる』(双葉社/双葉新書,2011)、『地蔵のこころ 日本人のちから』(佼成出版社,2012)などがある。 |
タイムスケジュール
13:00 開会 13:10 講演 「自縛と解放の智慧—本願の教えに聞く—」 延塚 知道【本学教授】 14:10 質疑応答 14:30 休憩 14:40 講演 「タテとヨコの文化論—震災からの復興を巡って—」 玄侑 宗久【作家】 15:40 質疑応答 16:00 閉会 16:10 終了【予定】 |