2011/12/13【校友活動】
本学卒業生・津村記久子さんが第28回織田作之助賞を受賞!
2011年12月12日(月)、本学卒業生の津村記久子さんが、著書『ワーカーズ・ダイジェスト』で第28回織田作之助賞を受賞されました。
津村記久子さんは、2000年3月本学国際文化学科を卒業後、会社勤務を続けながら執筆活動に取り組まれており、2009年の芥川賞受賞後も、毎年多くの作品を精力的に発表されています。その作品の多くは、現代を働きながら生きる人々の日常と苦悩をリアルに表現し、生きづらさをつのらせる若者や多くの人々にエールを贈り続けています。
今回の作品では、共に32歳である男女の会社員の日常を通して、働くことをめぐる悩みや孤独をどのように受容するかが描かれており、「働く男女の葛藤を積み重ねるように丁寧に描き出し、その中に現代の社会背景を浮かび上がらせている」、「津村さんはこれまで働く女性の視点で書き続けてきたが、今回の男性の主人公は新たな挑戦。男女の視点がそろったことで、今の日本社会の側面をあぶり出した」と評されています。
贈呈式は、2012年3月9日(金)に行われる予定です。
【企画課】
津村さんの主な受賞歴
2005年06月 『マンイーター』で、第21回太宰治賞受賞 2008年11月 『ミュージック・ブレス・ユー!!』で、第30回野間文芸新人賞受賞 2009年01月 『ポトスライムの舟』で、第140回芥川賞受賞 2011年12月 『ワーカーズ・ダイジェスト』で、第28回織田作之助賞受賞 |