2011/12/20~2012/02/18【博物館】
2011年度冬季企画展 「〈拙心コレクション〉 草聖 于右任書展」
【2011/12/20~2012/2/18】
2011年度冬季企画展
「〈拙心コレクション〉 草聖 于右任書展」開催にあたって/大谷大学博物館
毎年、冬季企画展では「京都を学ぶ」と題して、京都に関わる様々な展示を行ってまいりましたが、本年は、画廊拙心(せっしん)とのご縁により、例年とは趣をことにした、近代中国の書家・于右任(うゆうじん・1879~1964)の作品展を開催することになりました。
于右任は、日本留学中に孫文と出会い、中国同盟会に加盟、以来、革命活動に従事します。のち国民党監察院長をつとめ、台北で亡くなりました。
書家としては、北魏の碑文の収集、保護にはじまり、草書の書法と理論研究の成果として『標準草書』を出版しました。本書は、草書を学ぶ者に書法とその良さをわかりやすく説明し、大きな反響を呼んで、今日まで大きな影響を与えています。まさに于右任は近代中国を代表する書家といえます。
本展は、于右任の書を、遺品もまじえて広く紹介するものです。最後になりましたが、貴重な作品のご出品と共催をいただきました画廊拙心に深く感謝申し上げます。