2011/10/28【真宗総合研究所】
御遠忌記念特別指定研究班
『親鸞聖人七百五十回御遠忌記念論集』（上）（下）を発行
親鸞聖人七百五十回御遠忌にむけて、「親鸞像の再構築」を研究テーマとする御遠忌記念特別指定研究班が発足したのは、2005年のことでした。このたび、研究班の6年間にわたる研究活動の成果として、『親鸞聖人七百五十回御遠忌記念論集』上下2巻（筑摩書房）が発刊されました。
上巻は『『教行信証』の思想』（8月25日刊）、下巻は『親鸞像の再構築』（10月7日刊）と題されています。本書は、1961年の七百回御遠忌という節目の年に、あらたに「親鸞像の再構築」を提示し、親鸞思想の現代的意義を世に問うものです。
【大谷大学真宗総合研究所 親鸞関係文献目録資料室】
詳細
| 題 名 | 『『教行信証』の思想』（親鸞聖人七百五十回御遠忌記念論集 上巻） |
|---|---|
| 発 行 | 筑摩書房 |
| コ ー ド | 【目次】 発刊の辞／草野 顕之 〔発刊論文〕 『歎異抄』から『教行信証』へ／延塚 知道 ・『教行信証』への視座 〔念仏〕 親鸞における真実行／一楽 真 親鸞は源信をどう読んだのか「正信念仏偈」に見られる源信 ／ロバート・Ｆ・ローズ 〔信心〕 信心発起という出来事 法然・隆寛との思想的交流を通して／木越 康 親鸞における「信」と「疑」信楽と疑蓋／藤元 雅文 求動的主体における能所の転換 親鸞における本願との出遇い／織田 顕祐 〔救い〕 親鸞の救済観／木村 宣彰 親鸞の往生観／安富 信哉 〔浄土〕 信仰と浄土／宮下 晴輝 親鸞の浄土観／山田 恵文 ・『教行信証』読解をめぐる問題 〔テクスト成立について〕 伝承と己証 なぜ『教行信証』には二つの序があるのか／加来 雄之 『顕浄土真実教行証文類』研究の課題 親鸞自筆「坂東本」を通して ／三木 彰円 『教行信証』後序と奏状／平 雅行 〔社会的背景について〕 親鸞における「個の尊厳と存在の平等」／谷 眞理 末法思想と現代 末法思想再考／本多 弘之 あとがき／安富 信哉 |
| 題 名 | 『親鸞像の再構築』（親鸞聖人七百五十回御遠忌記念論集 下巻） |
|---|---|
| 発 行 | 筑摩書房 |
| 発 行 | 【目次】 発刊の辞／草野 顕之 ・歴史の中の親鸞 〔歴史学の成果〕 善鸞の義絶と義絶状／平 雅行 親鸞と一乗の系譜 出家・修学旅行から六角堂参籠まで／東舘 紹見 『恵信御房文書』管見／沙加戸 弘 師弟の信頼関係を示す名の贈与「親鸞」の名にちなんで／本多 弘之 〔伝承への眼差し〕 親鸞伝における史実と伝承／草野 顕之 親鸞伝における「東国」の発見／塩谷 菊美 語り継がれた親鸞伝記の一史料『良観和讃』をめぐりて／小山 正文 来迎・不来迎の思想的展開 平安時代の来迎信仰～法然・親鸞の来迎観 ／石橋 義秀 ・現代に生きる親鸞 〔近代と向き合う〕 清沢満之の自覚的仏道 「近代の真宗」の確立／水島 見一 真宗教育者、廣小路亨先生の親鸞像 「親鸞にみる〝青年の勇気と決断〟」を読む ／福島 和人 倫理と宗教はどのように関わるのか／池上 哲司 教育学における親鸞の人間学的位置 近代教育学の脱構築に向けて ／川村 覚昭 〔他者と向き合う〕 高木顕明 近代日本における仏教者の一軌跡／泉 惠機 「じぶん」中心から「他者」へのまなざしへの転換 親鸞聖人の教えと社会福祉 ／佐賀枝 夏文 宗教にとって環境問題とはいかなる問題か／渡辺 啓真 贈与と返礼が開く世界 等価交換を超えて／門脇 健 あとがき／安富 信哉 |
