2010/04/01~2010/05/22【博物館】
2010年度春季企画展
大谷大学のあゆみ「赤レンガの学舎」
開催にあたって/大谷大学博物館長 齋藤 望
東京巣鴨で開学した「真宗大学」は、大正2年(1913)、現在の京都小山の地に移り、赤レンガの学舎が建築され、「真宗大谷大学」として新たにスタートしました。さらに大正11年(1922)に大学令による大学として「大谷大学」が設立されました。
第3代学長の佐々木月樵は大正14年(1925)の入学宣誓式において、「大谷大学樹立の精神」を告辞し、「本務遂行・相互敬愛・人格純真」の3モットーをあらわしました。大谷大学の学びの象徴である赤レンガの塔のもとで、佐々木月樵が述べた「大谷大学樹立の精神」は建学の理念として今日にも引き継がれています。
本展覧会は「『真宗大学』から『真宗大谷大学』へ」、「青写真にみる赤レンガ」、大谷大学の設立と『樹立の精神』」の3つのテーマから構成されています。赤レンガの学舎で築き上げられた近代仏教研究によって大谷大学はその一大拠点となり、世界に仏教を開放してきました。これらを担った先師たちの大いなる活躍を感じていただければ幸いに存じます。
なお、本展覧会は2006年度春季企画展の内容を再構築したものです。