2009/10/03【学術研究】
2009年度 大谷大学国文学会講演会を開催
秋晴れとなった10月3日(土)、大谷大学尋源講堂において大谷大学国文学会が開催されました。 先師法要厳修に続き、今年度は別府大学短期大学部より野村卓美教授をお招きし、「解脱上人と明恵上人」という題でご講演いただきました。
野村教授は、『高山寺明恵上人行状』などの文献などをもとに、解脱上人と明恵上人という鎌倉時代初期の著名な僧侶の二人の関係がどのようであったかを述べられました。また、明恵上人が著した『夢記』などに書かれる解脱上人との関係については、教授ご自身の推考を加えた上で聴衆にわかりやすく解説をしてくださいました。
その他にも『明恵上人神現伝記』に見られる「太郎・次郎説話」にも触れられ、明恵上人と春日大社の関係についての野村教授の深い考察に、聴衆は熱心に耳を傾けていました。