研究内容

初盛唐期の詩を、李白を中心に研究しています。彼は「逸人の挙」により宮廷に入ったと思われますが、それにより隠逸の身分を身にまといます。これが、おりおりの自身のありさまを写す「歌行」に反映されます。道教を中心とする唐朝の世界観への同調と離反、こうした視点から歌行制作の過程を明らかにしたいと考えています。また「楽府」が、付随する物語を下敷きにどのような現実を反映しているかについても、考えたいと思います。

ゼミ紹介

中国文学を研究するための基礎的な事項の習得を目標とした授業です。李白・杜甫らの詩を読むことによって、作品読解の基礎知識を身につけます。辞書・工具書の使い方、文献の検索の仕方からはじめ、卒業論文作成にむけて、論点を整理して自分の考えを述べることができるように授業中のディスカッションを通して練習していきます。

主な担当授業科目

【院】仏教文化特殊研究(演習)/中国文学概論/文学科演習

所属学会

日本中国学会/東方学会

経歴・活動歴

1959年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程退学。東北大学文学部助手、高知大学人文学部講師、助教授を経て、2004年大谷大学文学部教授に着任。現在に至る。

主要著書・論文

著書

  •  『詩僧皎然集注』(共著・主編)
  •  『生成する李白像』(単著)

論文

  •  「条支と神龍」