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国際交流/語学学習

海外研修プログラム報告

2012文化研修【ブッダを歩く(インドフィールドワーク)】

概要

日程 2012年8月22日(水)~8月29日(水)【8日間】
参加数 13名(引率者2名)
主な研修地 ラージギール(霊鷲山・竹林精舎・王舎城牢獄跡)
ナーランダ(ナーランダ大学跡)
ブダガヤ(大塔・前正覚山・尼連禅河・スジャータストゥーパ)
ベナレス(ダシャーシュワメードガート:ガンジス河岸の沐浴場)
サールナート(ダメーク塔・迎仏塔・サールナート博物館他)
アグラ(タージマハル・アグラ城)
マトゥーラ(マトゥーラ州立博物館)

研修報告

霊鷲山の山頂にて

「ブッダを歩く(インドフィールドワーク)」は、短期大学部の仏教科における日常の学びを踏まえてインド北部の三大聖地を中心とする主要な仏跡をめぐり、ブッダの生涯と教えについての学びを深めることを目的とする、文字通り、インドの広大な大地を舞台とするフィールドワークです。第2回目にあたる今年度は、13名の学生が参加しました。

日程は、インドの首都デリーに到着後、国内線で空路ビハール州のパトナへ移動。専用バスに乗り、パトナからラージギール、ブダガヤ、ベナレス、サールナートへ。そこから寝台列車でアグラに行き、専用バスで再びデリーへと進めていきました。

ラージギールはかつて王舎城と呼ばれた仏教ゆかりの地。そこではまず、インド最大の仏教センターであったナーランダ大学遺跡を見学しました。現在、インド考古局によって再構築された遺跡群があり、全盛期には1万人もの学僧が学んだと伝えられる当時の様子に思いを馳せました。

続いて訪れた霊鷲山。山頂まで30分ほどかけて徒歩で登り、山頂で「嘆仏偈」のお勤めをしました。8月のインドの日差しを受けての道のりでしたが、普段、仏教科の授業で学んでいる『大無量寿経』『観無量寿経』『法華経』などの経典の舞台となった地をあるく、印象深い体験となりました。

(左)バラート・マーター寺院/(右)ガンジス河のガート

バラート・マーター寺院                                           ガンジス河のガート  

ラージギールからブダガヤのスジャータ村へ。スジャータとは、苦行を放棄した直後、疲労困憊のシッダールタに乳粥を提供した女性の名前です。現在スジャータ村にはこのスジャータを祀るストゥーパがあります。

そして、今回のフィールドワークの最大の目的である、ブッダ成道の地ブダガヤ大塔へ。釈尊がさとりを得た場所である金剛座の前に座り、シッダールタがブッダに成ったという事実に思いを致しました。当地は仏教最大の聖地であり、カルマパ17世をはじめとするチベット僧侶、あるいはミャンマー僧やスリランカからの巡礼団など世界各地からの仏教者が行き交うなか、参加者・引率者ともに「なぜ自分は仏教を学ぶのか」ということの意味を、理屈ではなく肌で感じることができる貴重な経験となりました。

続いて、ブダガヤからサールナートへ。ここは初転法輪、ブッダ最初の説法がなされた地であり、文字どおり「仏教」(仏の教え)が始まった地です。この地で初めて「中道」「八正道」「四聖諦」の教えが説かれたのだと思いを馳せつつ、五比丘がブッダを迎えた迎仏塔、初転法輪の地に建てられたダメークストゥーパ、初転法輪像を展示するサールナート博物館をめぐりました。

日程を進めていくうちに、バスの車窓から眺める景色も含め、参加した学生一人ひとりのこころに移るインドの景色が変わっていく様子が感じられ、また普段の仏教科における学びの内容と直結していることもあり、とても中身の濃い研修となりました。

学生と教員の対話とともに体験を学びの柱とする短期仏教科にとって重要な研修であることは間違いなく、また、今後、より充実した研修となることを願ってやみません。

【上野 牧生(仏教学)】

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