海外研修プログラム報告

2012文化研修【ヨーロッパの宗教と文化(ドイツ)】

概要

日程 8月26日(日)~9月8日(土)【14日間】
参加数 32名(引率2名)
主な研修地 ●ドイツ
リューデスハイム、バート・エムス、ヴュルツブルク、バンベルク、ニュルンベルク、
ミュンヘン、ローテンブルク、ハイデルベルク、フランクフルト

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研修報告

今年度は、南ドイツを中心に研修を実施しました。まずは事前学習として、本学の教員による講義と学生諸君のプレゼンテーションをおこないました。研修地に関する情報を収集し、それをもとに作成したレジュメを使用してのプレゼンテーションでは、市販のガイドブックをもうわまわるような、充実した報告が多く見られました。こうした作業をとおして、学生諸君は研修への動機をいっそう高めることができました。

現地研修の前半では、ドイツの文化にとり重要なライン川沿いの町を中心に訪れました。ライン川を船で移動し、多くの芸術家の想像力を刺激してやまないローレライを目にした学生からは、大きな歓声があがっていました。バート・エムスでの研修も学生たちの印象に強く残ったようです。この町は、通常のガイドツアーではほとんど訪れられませんが、著名な芸術家の保養地として知られています。ここでは幸いにも豪華な広間や劇場を自由に見学することができ、ヨーロッパにおける保養の文化を学ぶよい機会となりました。ヴュルツブルクでは、ヨーロッパ屈指の宮殿であり、世界遺産でもあるレジデンツを見学しました。学生たちはその広大な天井のフレスコ画に目をこらしていました。

     リューデスハイムにて                                                     ノイシュヴァンシュタイン城

後半はミュンヘンを中心に研修をおこないました。この町には4泊しましたが、学生たちは事前学習の成果をふまえて、美術館を中心に満足のいく実習をおこなったようです。ミュンヘン滞在中には、近郊の町も訪れました。とりわけ、シンデレラ城のモデルとして広く知られているノイシュヴァンシュタイン城では好天に恵まれ、夢のような風景を楽しみました。さらに、世界一の尖塔をもつウルムの大聖堂では、ほとんどの学生が数百段の螺旋階段を登りきり、教会にこめられた人びとの願いを実感しました。そして、中世の町並みがそのまま残るローテンブルクでは、リーメンシュナイダーの彫刻をゆっくり鑑賞しました。最後はドイツを代表する大学町ハイデルベルク、商業都市フランクフルトという対照的な町で研修の仕上げをおこないました。

今回の研修でも「またドイツに来たい」という声が多く聞かれました。それぞれが貴重な思い出を胸にして、全員が無事に帰国の途につきました。
【廣川智貴(ドイツ文学)】