学術研究

2015年度指定研究/西蔵文献研究

2015年度研究計画

研究名 西蔵文献研究
研究課題 チベット語文献及びパーリ語貝葉写本のデータベース化
研究代表者 三宅 伸一郎
研究組織 <研究員>
三宅 伸一郎(准教授・チベット学)
武田 和哉(准教授・人文情報学科・歴史学・考古学)
藤田 義孝(准教授・フランス文学)
<嘱託研究員>
白館 戒雲(本学名誉教授・特別研究員)
U. Erdenebat(モンゴル国立大学社会科学部教授)
清水 洋平(本学非常勤講師・特別研究員)
髙本 康子(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター学術研究員)
西沢 史仁(特別研究員)
<研究補助員(RA)>
LAMAO ZHUOMA(博士後期課程第3学年)
ARILDII BURMAA(博士後期課程第1学年)

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研究意義・目的

大谷大学は北京版チベット大蔵経や貴重な蔵外文献などをはじめとする多数のチベット語文献、タイ王室寄贈の多数のパーリ語貝葉写本を所蔵している。これらは、本学はもとより国内外のチベット研究やパーリ仏教研究のための重要な資料となっている。本研究は、これら本学所蔵の重要な文献資料を
(1)専門の研究者が十分に活用できるよう整理し、データベース化すること
(2)重要・貴重と思われるものについては電子テキスト化・デジタル画像化して公開すること
を目的としている。
また、フランス(国立図書館・極東学院など)に将来されている貴重なチベット語(特に敦煌文献以外の史資料類)およびパーリ語の各写本・経典類や学術資源等の調査研究に取り組み、本学所蔵の各種資料との比較研究のための研究資源を形成することを目指す予定である。

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研究計画・方法

(1) チベット語文献の電子テキスト化
稀覯文献『サンプ明鏡史』の校訂テキストおよび訳注の作成と出版
(2) 大谷大学所蔵チベット語文献のデジタル化
北京版チベット大蔵経の写真撮影とその公開
(3) モンゴル国立大学との共同研究
モンゴル国における13〜17世紀の仏教寺院の調査と最終成果物取りまとめ
(4) パーリ語貝葉写本のデジタル化
・大谷大学所蔵パーリ語貝葉写本のうち稀覯本の抽出作業とその写真撮影およびローマ字転写化
・大谷大学所蔵パーリ語貝葉写本と関係するタイ・インド・欧米に所在する貝葉写本に関する学術情報の収集
(5) 寺本婉雅の日記の翻刻
 『第二回西蔵探検日記』の翻刻
(6)フランス国内所蔵のチベット語文献・写本およびフランス学者らによる研究成果物等の調査
フランスの国立図書館・極東学院などの関連施設所蔵のチベット語およびパーリ語関係資料の情報収集調査(今年度は主として目録等からのリサーチ)と最新の研究情報の把握等。
(7) 海外の研究者・研究機関との交流
随時、海外のチベット学・パーリ学研究者らによる公開研究会を開催する。

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