学術研究

2011年度指定研究/西蔵文献研究 

2011年度研究計画

研究名 西蔵文献研究
研究課題 チベット語文献のデータベース化
研究代表者 兵藤 一夫
研究組織 <研究員>
兵藤 一夫(大谷大学文学部教授 仏教学)
福田 洋一(大谷大学文学部教授 仏教学)
山本 和彦(大谷大学文学部准教授 仏教学)

<嘱託研究員>
白館 戒雲(大谷大学名誉教授・特別研究員)
清水 洋平(大谷大学、名古屋大学非常勤講師・特別研究員)
宮本 浩尊(大谷大学非常勤講師)

<研究補助員>
渡邊 温子(大谷大学大学院博士後期課程第3学年)
永藁 知也(大谷大学大学院博士後期課程第2学年)

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研究意義 ・目的

大谷大学は北京版チベット大蔵経や貴重な蔵外文献など多数のチベット語文献、タイ王室寄贈の多数のパーリ語貝葉写本を所蔵している。これらは、本学はもとより国内外のチベット研究やパーリ仏教研究のための重要な資料となっている。本研究は、これら本学所蔵の重要な文献資料を、とりわけ近年収集されたものを含めて、専門の研究者が十分に活用できるように整理し、データベース化する。また、文献や写本のなかで重要あるいは貴重と思われるものについては電子テキスト化やデジタル画像化して公開する。

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研究計画 ・方法

上記の目的を達成するために、2011年度は以下の研究を行う予定である。

(1)貴重なチベット語文献の電子テキスト化
本学所蔵の稀覯書ツァンナクパ著『量決択註』の電子テキスト化を進め、科文とダルマキールティの『量決択』偈および自註も加えた校訂テキストを作成し、公開する。可能ならば、ネット上の公開に加えて冊子体での発行を検討する。電子テキスト化に際しては、従来のように、本研究班が開発してきたOtani Unicode Tibetan Language Kitを使用する。

(2)大谷大学図書館所蔵チベット語文献データベース
2010年度の調査に基づいて修正した図書館所蔵データの提供を受け、それを基に研究者向けのデータベースを作成する。さらに、TBRCのチベット語文献PDFコア・コレクションの学内での利用促進のために大蔵経などの使い易いデータベースを作成する。

(3)パーリ語貝葉写本の中で、貴重なものや学界から要請のあるものから順にデジタル画像化を進める。この作業は2010年度のDB研究の継続である。

(4)海外の研究者との交流を行い、適宜に研究会等を開催する。

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