学術研究

2013年度特定研究/「建学の精神」教育推進研究

2013年度研究計画

研究名 「建学の精神」教育推進研究
研究課題 大谷大学建学の精神の具現化
研究代表者 学長 草野 顕之
研究組織 <研究員>
草野 顕之(学長・教授・日本仏教史学)
木越 康(チーフ・教授・真宗学)
望月 謙二(教授・国語科教育学)
渡辺 啓真(教授・倫理学)
福島 栄寿(准教授・日本史学)
箕浦 暁雄(准教授・仏教学・人文情報学)
冨岡 量秀(准教授・真宗学・幼児教育学)
西本 祐攝(講師・真宗学)

<研究補助員(RA)>
拝原 祥子(博士後期課程第3学年)

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研究意義 ・ 目的

本研究班は、「建学の精神」の具現化を課題とし以下の3つの視点から研究を推進するものである。なお、「建学の精神」とは直接には大谷大学初代学長清沢満之による「開校の辞」と、第三代学長佐々木月樵の「大谷大学樹立の精神」を指す。
(1)「建学の精神」の現代的表現化
(2)「人間学Ⅰ」の共通資料集の作成
(3)「建学の精神」を活かした学科教育の在り方

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研究計画 ・ 方法

上記、視点(1)では、本学が今日まで教育の根幹に据えてきた両学長の訓辞の意義を再確認し、これを現代的形で表現していくことを目指す。両訓辞は、それぞれ「私立学校令(明治32年公布)」と「大学令(大正7年公布)」における宗教教育に対する厳しい制約のもとで公開されたものである。昨年度までは、そのような当時の歴史的状況を加味したうえで両訓辞の持つ意義を再検証し、その精神が持つ現代的意義の確認と表現を含めた具現化の問題について検討した。
視点(2)では、本学の「建学の精神」に基づく教育を最も体現する科目である「人間学Ⅰ(文学部)」あるいは「仏教と人間Ⅰ(短期大学部)」に関して、教育の基礎となる共通資料の作成に向けた検討が期待される。当初は「人間学」における仏教教育全般にわたる共通資料の作成が目指されたが、現在は焦点を絞り、「建学の理念」に特化したテキストを作成する方向で検討が進められている。上記①の研究内容を踏まえ、学生のみならず、教職員が共通に「建学の理念」を学ぶことができるような基本テキストを作成することが現実的であると思われるため、その方向での検討に入っている。
視点(3)は、以上の(1)および(2)での成果を踏まえ、大谷大学の建学の精神と各学科における教育との連関について検討作業をおこなうことを目指されたが、この件についてはまったく着手することができないでいる。今後の課題として残される。 

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