学術研究

2010年度指定研究/真宗本廟造営史研究

2010(平成22)年度「真宗本廟(東本願寺)造営史研究」研究計画

(1)研 究 班 名

真宗本廟(東本願寺)造営史研究

(2)研 究 課 題

真宗本廟(東本願寺)造営史料の研究ならびに『本願を受け継ぐ人びと‐真宗本廟(東本願寺)造営史‐』の編纂

(3)研究員チーフ

木 場 明 志 

(4)研  究  組  織

研 究 員
木 場 明 志(大谷大学文学部教授、国史学)
平 野 寿 則(大谷大学短期大部准教授、日本近世史・仏教史)

嘱託研究員
伊 藤 延 男(神戸芸術工科大学名誉教授、建築工学)
川 上   貢(京都大学名誉教授、建築工学)
永 井 規 男(関西大学名誉教授、建築学)
山 岸 常 人(京都大学大学院工学研究科准教授、日本寺院建築史)
安 藤   弥(同朋大学文学部講師、日本仏教史学)
江 上 琢 成(大谷大学博士後期課程修了・慶応義塾大学総合政策学部在学中、日本仏教史学)
川 端 泰 幸(大谷大学非常勤講師、日本仏教史学)
岸   泰 子(京都大学大学院工学研究科助教、日本建築・都市史)
登 谷 伸 宏(京都大学研修員、近世都市史)

研究補助員
大 谷 めぐみ(大谷大学博士後期課程満期退学)
吉 田 仁 美(大谷大学博士後期課程第1学年)

※上記、氏名横の( )内は、職・専門、嘱託研究員は所属機関です。

(5)研 究 意 義 ・ 目 的

真宗大谷派は2011年に宗祖親鸞聖人750回御遠忌を迎える。2000年以来、本山御遠忌本部の記念事業「両堂再建史料の研究・整理・保管」において進めてきた両堂再建を中心とする真宗本廟(東本願寺)造営再建史料の整理点数は数千点を越えている。上記の調査作業を踏まえて、本プロジェクトでは、それらの史料に基づく調査・研究を推進し、その研究成果を世に問うべく、御遠忌記念事業の一端として『本願を受け継ぐ人々‐真宗本廟(東本願寺)造営史‐』の編纂を行うことを目的とする。歴史・建築・美術工芸・防災などの諸分野に及んで真宗本廟造営の経験が一般にも生かされるならば、記念事業としての意味は大きい。

特に、信仰史・教団史に加えて建築史の専門研究者を多く加え、真宗本廟の建築意図・仕様意図・技術力・建築経過などを具体的に描き出し、真宗門徒の帰依処としての真宗本廟の存在意味の確認に寄与したい。

(6)研 究 計 画 ・ 方 法

2006年8月に大谷大学真宗総合研究所に移管した本山史料(造営史において重要な位置を占める文書・図面類)の継続的な調査・研究を行う。2007年度は、関連諸資料の精査・分類・翻刻、執筆用資料ファイルの作成を進めると共に、公開研究会・個別課題の研究報告会の成果をふまえて、『本願を受け継ぐ人々‐真宗本廟(東本願寺)造営史‐』の書名及び内容目次を確定し、各執筆者の選定と依頼を行って原稿執筆の段階に入った。2008年度は、関連諸史料の調査・研究を継続し、各執筆者から要望に応じると共に、「執筆者会議並びに事務連絡会議」や「公開研究会並びに編集委員会議」を開催し、原稿執筆・編纂作業を鋭意に進める予定である。2009年度中には、本文内容および諸史料の校正作業を行い、本プロジェクト終了後、本山御遠忌事務局において、2010年11月に刊行する計画である。 研究推進のための研究作業を日常的に進めるとともに、上記諸会議を随時開催し、内外の期待に応える。他機関の研究者を合同組織することによる、多角的かつ質の高い真宗本廟(東本願寺)造営史を構想している。

研究推進のための研究作業を日常的に進めるとともに、上記諸会議を随時開催し、内外の期待に応える。他機関の研究者を合同組織することによる、多角的かつ質の高い真宗本廟(東本願寺)造営史を構想している。

2010年度研究成果【報告】

2011年7月、東本願寺出版部より『真宗本廟(東本願寺)造営史—本願を受け継ぐ人びと—』を発行した。詳細は下記「関連リンク」を参照。